鍼灸を現代病に活かす
大山鍼灸院 「東洋医学
鍼灸ツボ療法の実際」


大山宗伯東洋医学記念館鍼灸治療室
婦人科の鍼灸ツボ療法の実際①


「白髪、脱毛・髪の異常」によいツボ

髪にツヤがなくなったり、抜け毛や白髪などの髪のトラブルは、
中高年だけでなく、若い人でも心身のストレスから発生することがあります。
いずれの場合も、若々しい髪であるためには、体調を整えることが基本となります。



30~40代の白髪の悩み、
髪にツヤがなくなったり、
抜け毛などの髪のトラブル

頭のてっぺんに位置する「百会」は頭の皮膚の栄養をよくします。
首の後ろの根元、第一胸椎棘突起の上に位置する「大椎」、
背中の第三胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「肺兪」、
腰の第二腰椎棘突起下から外側へ指二本分に位置する「腎兪」、
へそから親指幅分下に位置する「陰交」は、体全体の機能の調和を図ります。
手首の甲側の関節の中央に位置する「陽池」、
内くるぶしのすぐ後ろに位置する「太谿」は、
ともに全身の血液の循環を良くします。
これらのツボへの指圧またはマッサージ、灸を気長に続けてみましょう。
とくに「百会」を中心に頭皮のマッサージを毎日心がけて下さい。
そのほか、首の後ろの髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側に位置する「天柱」、
へそから指三本分下に位置する「関元」、
手の甲側の親指と人差し指の間のくぼみに位置する
「合谷」のツボも効果的です。


「冷え性」によいツボ

人が急な温度変化に対応できるのは5℃以内といわれています。
外気温と室内気温の差が、その境目を超えると…。
自律神経機能が低下して、いわゆる冷房病に。
夏を迎え、屋外から冷房の効いた室内へ移動する機会が多い
夏の時期、冷え性対策に万全な備えを。



冷え性

冷え性に効くツボとしては、へその両外側に位置する「肓兪」があります。
さらに腰の第四腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「大腸兪」、
第一仙骨椎棘突起下から斜め下へ指一本分に位置する「上りょう」
も骨盤内の臓器を整える上で効果的です。
特に足が冷えるという場合には、足裏で足の指を屈して
最もくぼむところに位置する「湧泉」のツボも効果的。
冷房の冷たい風邪を頭・首・上背部に受けると頭痛・肩こり・風邪の元になり、
鼻の弱い人は鼻炎に、呼吸器の弱い人は喘息になりやすいので要注意です。

湧泉(ゆうせん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
肓兪(こうゆ) 中指のはらで押してみましょう。
上りょう(じょうりょう) 親指のはらで押してみましょう。
大腸兪(だいちょうゆ) 親指のはらで押してみましょう。


「生理痛」によいツボ

生理痛や月経不順は、女性特有の大きな悩みです。
下腹の張りや痛み、頭痛、肩こり、腰痛、のぼせ、
足の冷えなど、症状は人によってさまざま。
一般に月経の周期は25~36日以内といわれていますが、
この範囲を超えて短かったり長かったりしたら、注意が必要です。
そうした方は、気軽にできるツボ療法をまず試してみてください。



生理痛をやわらげる鍼灸ツボ療法

腰の第二仙椎棘突起下から左右に指四本分のところにある「胞膏」は、
特に子宮をつかさどるツボとして婦人病治療には欠かせません。
さらに、へその真下指二本分下がったところにある「気海」
と指六本分下がったところにある「中極」も、
婦人病によく効くツボです。
また、ひざ上の内側のくぼみ上端の「血海」、
内くるぶしから上へ指四本分「三陰交」も月経周期を整え、
整理に伴う不快な症状を緩和する働きがあります。

気海(きかい) 中指のはらで押してみましょう
中極(ちゅうきょく) 中指のはらで押してみましょう
胞膏(ほうこう) 親指のはらで押してみましょう
血海(けっかい) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
三陰交(さんいんこう) 指全体を使いもみほぐしてみましょう


「下痢・便秘」によいツボ

女性にとって“天敵”とも言える便秘(?)。
経験しないと分からない不快感を取り除くツボ療法が特に効果的です。



便秘・下痢

便秘・下痢の不快感を取り除くツボの一つが「大巨」です。
腹の中で一番高いところにあり、へその左右外側へ指三本分、
そこからさらに下に指三本分の位置に四本指を当てて、
両手を八の字に形にして、ゆっくりと圧を加えましょう。
胃腸の気の機能を左右する要という意味の「天枢」も便秘に効果的。
へその左右外側へ指二本分のところに位置し、
膝を曲げて腹筋を緩めてから、四本指で便秘の時はやや強く、
下痢の時には弱く数回押さえます。
洋式トイレに腰掛けたら、四本指で腰の第四腰椎棘突起下より
左右外側へ指二本分に位置する「大腸兪」
のツボをもみながら排便するのも効果的です。

天枢(てんすう) 中指のはらで押してみましょう。
大巨(だいこ) 人差し指のはらで押してみましょう。
大腸兪(だいちょうゆ) 親指のはらで押してみましょう。


「痩せすぎ」

「スマートでいいわね」といわれても、
実際はやせ過ぎで悩んでいて、素直に喜べない方も多いはず。
一言で痩せすぎといっても、食欲不振・病気・太れない体質など原因は様々です。
ツボ療法にはそれぞれのケースに効果があるので、一度試してみてください。



痩せすぎている人によいツボ

食欲不振の時は、背中の第十一胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「脾兪」、
第十二胸椎棘突起下から左右両側へ指二本分に位置する「胃兪」、
のど仏真下のくぼみから左右外側へ指二本分に位置する「気舎」、
向こうずねの内側の膝下に位置する「地機」のツボが効果的。
病気、たとえば糖尿でやせてきたら、首の後ろの「根元」、
第一胸椎棘突起上に位置する「大椎」を指圧します。
体質でやせ過ぎの場合、背中の第七胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「肝兪」、
腰の第二腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」で体力をつけ、
膝下の外側のくぼみから指四本分に位置する「足三里」で胃腸を丈夫にし、
さらに内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」で
肝臓・脾臓の機能を整えると良いでしょう。

気舎(きしゃ) 人差し指のはらで押してみましょう。
地機(ちき) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
大椎(だいつい) 中指のはらで押してみましょう。
肝兪(かんゆ) 中指のはらで押してみましょう。
三陰交(さんいんこう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
胃兪(いゆ) 中指のはらで押してみましょう。
足三里(あしさんり) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう。 
脾兪(ひゆ) 中指のはらで押してみましょう。


「ストレス」によいツボ

忙しい日々が続いてからだと心にストレスを抱え込んでいませんか?
過度のストレスは心臓病や脳卒中の引き金になりかねません。



ストレス解消

まずイスにゆったり腰掛けて目を閉じ、大きな息を吐きながら、
親指をのぞいた四指でみずおちを5~8秒押してください。
さらにわき腹のあばら骨に沿って、指が骨の内側に入るように3~4回繰り返して押し、
続いてへそとみずおちの真ん中をグっと押すと効果てきめん。
頭のてっぺんに位置する「百会」、
背中の第七胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「膈兪」、
第九胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「肝兪」、
腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」のツボも効果的です。
また足の膝下外側のくぼみから指三本分下に位置する「足三里」、
内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」も有効。
このツボ療法によって、体の緊張がほぐれ、神経の高ぶりも静まります。

百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう。
膈兪(かくゆ) 中指のはらで押してみましょう。
肝兪(かんゆ) 中指のはらで押してみましょう。
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう。
三陰交(さんいんこう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
足三里(あしさんり) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。

「乳腺炎」によいツボ



乳腺炎に効果的な鍼灸ツボ療法

母乳授乳中に乳頭の亀裂や乳汁」滞留などによって起こるのが乳腺炎。
乳首の傷からブドウ球菌などの化膿菌が入って感染します。
乳房が腫れて堅くなったり、痛みもひどく、38度前後の発熱も。
炎症の激しい場合は専門医の受信が必要ですが、
比較的軽い場合にはツボ療法を試してみるのも一手です。
基本となるツボのひとつは、まず肘を曲げた時にできる横しわの外溝「曲池」。
そして、人差し指と親指の間のくぼみ「合谷」。
さらに、足の甲で親指と第二指が組み合わさるtところの
前のくぼみ「天宗」などが効果のあるツボとして知られています。
これらのツボは、いずれも爪楊枝などで刺激するといいでしょう。
また、症状の初期のうちは、搾乳を怠らないと共に、
乳首を清潔にしておくことが肝心です。

壇中(だんちゅう) 中指のはらで押してみましょう
曲池(きょくち) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
合谷(ごうこく) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
太衝(たいしょう) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
天宗(てんそう) 中指のはらで押してみましょう


「むくみ」によいツボ

1日立ち仕事をしたり、座って過ごしたりして、
夕方になって靴が窮屈に感じたことはありませんか?
これは血液の循環が悪くなったことによって
起こる足のむくみの一種です。



むくみに効果的な鍼灸ツボ療法

むくみには、鍼灸ツボ療法が効果的です。
腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」、
さらに正中仙骨稜第二仙椎 棘突起下より左右外側へ
指二本分のところにある「膀胱兪」は
に腎臓に関わる症状の場合に効果的です。
へそから親指幅分上の「水分」、
へその左右外側へ指二本分にある「天枢」、
手首甲側の関節の中央「陽池」、
内くるぶしから上へ指三本分でアキレス腱の縁に位置する「復溜」なども、
ぜひ押さえてみてください。一方、むくみがひどい場合、
軽い血行障害ではなく他に原因があることなども考えられますから、
専門医に相談するなど、症状に応じた対応を取ることも肝心です。

水分(すいぶん) 中指のはらで押してみましょう
天枢(てんすう) 中指のはらで押してみましょう
復溜(ふくりゅう)  指全体を使いもみほぐしてみましょう
陽池(ようち) 指全体を使いもみほぐしてみましょう」
腎兪(じんゆ)  親指のはらで押してみましょう
膀胱兪(ぼうこうゆ) 親指のはらで押してみましょう


「肥満」によいツボ

標準体重({身長-100}×0.9)に比べ+20%以上
を肥満といい、減量を必要とします。
摂取カロリーを制限する食事療法、
適度に身体を動かす運動療法に加えて
ツボ療法で全身の機能を整えましょう。



肥満症の人には、鍼灸ツボ療法が効果的です。

肥満には、鍼灸、指圧、マッサージ、ともに効果大。
ツボとしては頭のてっぺん中央にある「百会」、
へそから真下へ指四本分の「関元」、
背中では第十一胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分にある「脾兪」、
第十二胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」が効果的です。
また内くるぶしから上へ指四本分の「三陰交」、
膝の下の外側のくぼみから指四本分下の「足三里」
のツボもよいといわれています。」

百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう
関元(かんげん) 中指のはらで押してみましょう
足三里(あしさんり) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
三陰交(さんいんこう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
脾兪(ひゆ) 中指のはらで押してみましょう
胃兪(いゆ) 親指のはらで押してみましょう
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう


                                      


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大山宗伯東洋医学記念館鍼灸治療室
婦人科の鍼灸ツボ療法の実際②


月経困難症

 月経時の随伴症状としての障害、
とくに疼痛が強く日常の作業を妨げるような程度を月経困難症という。

〈原因〉

 (1) 機能性月経困難症
子宮発育不全などのために子宮腔が小さく、または子宮筋の発育が不良であるために伸展性に乏しく、
月経血が一時に貯留するために子宮壁が強く拡張されることが原因という考えもある。

 (2) 機械的月経困難症
子宮口の狭小、子宮口の癒着、頸管の狭窄、子宮の強前屈、後屈、子宮内腫瘍などのばあいに、
月経血の流出が妨げられて起こる。これは全く機械的な血液流出障害を意味する。

 (3) 神経性月経困難症
神経質の婦人、ヒステリー性の婦人、そのほか感受性の強い人に多い。
月経初潮の頃に受けた性的無知による月経来潮に対する恐怖心、などが潜在意識となって、
月経困難症を招致することもあるといわれている。

 (4) 模様性月経困難症
通常月経時に剥脱した子宮内膜は、細片となって融解せられて子宮外へ血液とともに流出するものであるが、
まれにこの内膜が融解されないで原形を保ったままで、または大片として排出されることがある。
この際、しばしば激しい下腹部痛をともなうものである。

 (5) 炎症性月経困難症
子宮内膜炎、子宮筋層や附属器などの炎症、卵管や卵巣の膿瘍、
骨盤腹膜炎や骨盤結合織炎といった炎症によっておこる。

 (6) 腫瘍性月経困難症
子宮筋腫、附属器腫瘍、子宮壁内の子宮内膜症などによっておこる。

〈症状〉

 疼痛は下腹部痛が最も多く、次に腰痛である。
陣痛様あるいは痙攣性または発作性の痛み、鈍痛などもある。
また疼痛の程度も種々であり、一定していない。
多くは月経前12~24時間前からくる。
機能性のものは月経初日か2日目で症状は軽快するが、
それ以外のいわゆる器質的月経困難症では月経修了まで疼痛が持続することが多い。

〈鍼灸、ツボ療法〉

 除痛、止痛効果としての鍼灸、ツボ療法は極めて効果的である。
定期的に行えば予防としても効果がある。


過少月経と稀発月経

 過少月経とは、月経の周期が正常であっても、毎月の月経出血量が少ないものをいう。
また月経周期の異常に長いものを、稀発月経というが、
ともに卵巣および子宮内膜の機能低下によって起こるとされている。

〈原因〉

 原因として、卵巣および子宮の発育不全、小児様体質、脂肪過多、栄養障害、
貧血、結核、伝染病、内分泌疾患、全身衰弱などがある。
ハリがとくに効を奏する場合、その原因として精神作用によるものや慢性的な冷え症によるものが多い。
ここでいう精神 作用は東洋医学的な考え方で、大脳皮質より間脳を経て、
脳下垂体あるいは卵巣に精神作用が伝達されて、それが月経に影響を及ぼすというものである。

〈治療〉

 それぞれの症状に応じた原因治療をする。
たとえば貧血の患者には貧血の、あるいは栄養改善の処置をほどこすなど。
また卵巣機能および性器発育不全の患者には種々のホルモン療法が試みられている。

〈鍼灸、ツボ療法〉

 東洋医学的立場から、次のような部位に施針するが、
これも経験および患者の個人差に合わせて、有効なツボを選んで治療すべきである。


頻発月経と過多月経

 頻発月経とは、周期が異常に短い月経であり、また過多月経とは異常に生理出血量が多い月経をいう。
この2つはともに同じ原因に基づくことが多く、交互または同時に起こることも少なくない。
また頻発月経は過多月経と合併することもあるが、そのときし ばしば凝固を混じえ、
持続日数が長いことなどもあり、貧血に陥ることも珍しくない。

〈原因〉

 (1) 子宮骨盤内うっ血を起こす疾患、たとえば子宮、卵管、卵巣などの炎症があるとき。
あるいは子宮筋腫、子宮の慢性肥大、子宮後屈や子宮脱など。

 (2) また時には骨盤内に炎症があったり、腫瘍があったりしたばあいや、
常習便秘や、子宮内の避妊器具が原因であったりすることもある。

 (3) 子宮筋の収縮不全、
たとえば発育不全や炎症、あるいは筋腫など。

 (4) ホルモン障害、
たとえば脳下垂体、甲状腺、卵巣その他の内分泌腺の機能障害で、
思春期や更年期における月経過多などはこれに属する。

〈治療〉
 原因の除去に努めることはいうまでもないが、
対症的には、子宮の収縮剤、たとえば麦角剤、脳下垂体後様ホルモン剤、
血液凝固促進剤、エストロゲンやアンドロゲンの投与などが試みられている。

〈鍼灸、ツボ療法〉

 次の部位から患者に合った最も有効な部位を選択して、施針する。
ハリ治療はあくまで補助手段として用い、その効果を高めるように思われる。


機能性子宮出血

 内分泌腺、主に卵巣の機能の障害に基づくものを機能性子宮出血といっている。
しかし、直接の原因は卵巣にあっても、さらにその上位の視床下部―下垂体軸に機能失調があり、
その結果卵巣に対する調節機能が混乱して卵胞ホルモンの過剰、あるいはエストロゲン作用の長時間の持続、
あるいは黄体機能不全などをきたして子宮出血の原因となっているものが多い。

〈原因〉
 
脳下垂体視床下部の機能障害が、卵巣特にエストロゲン生成機能を過度に刺激し、
または調節不十分の結果として出血を起こしたり、あるいは卵巣が脳下垂体の性腺の刺激に対して反応しないことのために出血が起こると考えられる。
 ここで機能性子宮出血と呼んでいるものの中には、排卵性のものと、無排卵性のものとがある。

(1)無排卵性機能性子宮出血
これは古くから、出血性メトロパチーといわれたものが含まれる。

(2)排卵性機能性子宮出血
……これは過多月経、過長月経といわれるものである。
過長月経といわれるものは、内膜の不規則な剥離がある。
つまり内膜の剥離がのびて、不十分なものをいうが、原因はいまのところ定かではない。
が、黄体形成、内膜分泌形が不十分なため、あるいは黄体の委縮が延長して、
その機能の退行の結果であるとも考えられている。

〈治療〉

 無排卵性出血に対しては、エストロゲン、プロゲステロン療法などが行われ、
また排卵性出血に対しては、プロゲステロン療法、エストロゲンとプロゲステロンの混合療法が試みられている。

〈針治療〉

 主として止血作用の薬剤の補助的手段として用いる。


自律神経失調症

 一般には自律神経失調症とは、体質的な自律神経の失調の上に、
種々の因子が積みかさねられてできた一つの病態であると考えられている。
しかし一方では個体全体の自律神経機能の歪みと疾患についても、自律神経失調症という名称も用いられており、
果たして神経症なのか、純然たる身体疾患なのか、また別には精神身体医学的な病気なのか、必ずしもその定義は明確ではない。
しかし冒頭の見解を正しいとし、精神身体症の一つと解釈している。

〈原因〉

 自律神経とは、意思とは無関係に、内臓すなわち胃腸、血管、心臓、子宮、膀胱などを支配し、
その働きを調整する神経であるが、それは交感神経と副交換神経で成り立っている。
この交感神経と副交換神経は互いに独立して働くものの、時として相互に変調をきたし、
総括的な反応の偏位により、いわゆる自律神経症は引き起こされる。
その誘因となるものに、生活環境、過労、季節的変化、各種疾患経過の影響などが考えられる。

〈症状〉

(1)全身的愁訴……全身的倦怠感、異和感、易疲労性、体重減少、盗汗、微熱。
(2)神経筋性愁訴……下肢倦怠、不眠、めまい、しびれ感、肩こり、背痛、腰痛、頭重、頭痛。
(3)心血管性愁訴……動悸、呼吸促迫、胸内苦悶、胸部圧迫感、浮腫。
(4)胃腸性愁訴……食欲不振、心窩部痛、悪心、便秘、下痢など。

〈治療〉
 心因性のものであれば、良好な医師患者関係の中で治療してゆくが、
心身症のばあいであればトランキライザーのような薬剤が併用されている。

〈針治療〉
 個人の素因や体質を調べ、対症的に部位を決め施針してゆく。
原則として全身治療。



                                      


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更年期障害

 更年期にはいり、卵巣機能の低下にともなうことによる健康上の障害を、一般的に更年期障害といっている。
つまり比較的早期にその機能を失うよう運命づけられている卵巣の、その機能低下や脱落が、
他の内分泌腺に一時的な混乱を与え、自律神経に影響をもたらした状態を、更年期障害とよんでいる。

〈原因〉

 卵巣自体に変性が起こってくることにより、それまで間脳や脳下垂体に密接に影響を及ぼしていた卵巣ホルモンが減少し、
まず脳下垂体前葉はその抑制勢力がなくなったことを契機に、さかんにゴナドトロピンの生産をはじめる。
続いてホルモンのバランスが崩れ、その他の内分泌腺、たとえば甲状腺、脾臓なども影響を受け、その機能に変調を起こす。
前葉と密接な関係にある間脳も平静でいられるわけもなく、こうして自律神経のバランスに動揺が起きることになる。
こうした混乱が種々に組み合わせられ、更年期障害が生まれてくると考えられる。

〈症状〉
(1)知覚異常、不眠症、偏頭痛、肩こり、心悸亢進、めまい、耳鳴りなど。
(2)やたらと神経質になったり、憂うつ症、健忘症になったりする。
(3)疲労感、関節痛、血圧の動揺、新陳代謝障害。
(4)食欲不振、便秘といった消化器障害、尿意頻数(特に夜間に頻繁)や、かゆみといった皮膚症状。
(5)子宮出血、膣内殺菌力が低下することによる膣炎など。

〈治療〉
 女性ホルモン、つまりエストロゲンの投与によるほかアンドロゲン療法や、
男女両性混合ホルモン療法などもあり、対症療法のほか最近は有効な薬物療法を試みる例も少なくない。

〈針治療〉
 かなり長期にわたって、根気よく続ける必要がある。
つまり急激な体内の変化を緩和せしめるという点で、針治療は効果的である。
実際には他の薬剤療法と併用して対症的に用いることにより、効果がある。


冷え症

 婦人の約半数は冷え性である。
19歳以下の思春期と産後、そして、不妊症婦人や更年期に多い。
季節は冬が圧倒的に多いが、四季を通じて冷えを訴える人も少なくない。
夏でも毛糸の下着をはいている人も案外いる。
冷える場所は腰40%、足28%、膝から下にかけて18%、手は5%という統計もある。

〈原因〉

 血管の運動神経の故障、強くちぢみすぎたり、ちぢまなくていいのに、ちぢんだり。
皮膚の毛細管に血が通いにくくなるためと推定されている。
しかし、自律神経の働きそのものがよくわかっていないのだから、この説明は気休めである。

〈症状〉

 月経のはじまる前後の年令と、なくなるころに多いし、
性器の発育がおくれているひとにもよくみられるから、卵巣ホルモン療法は必ずしもきかないので、今は無効という説が強い。
 貧血の人に多いというので鉄などを飲ませるときもあるが、これも全部にあてはまるわけではない。
ただ血管運動神経の失調説が有力なのは、同時に他の自律神経失調の症状が多いほど冷え症だからである。
 たとえば、めまい、立ちくらみ、汗かきがいっしょにあらわれることが多い。
 冷え性の人はアレルギー体質だという。
骨盤内にアレルギー性の炎症が起こると、うっ血し、少しずつ器質的な変化も起こしているという。
その人たちの血液を調べると、低血色素の貧血を示し、蛋白も減っている。
 一般には、はっきりした原因がわからないのに、からだのある一部だけが、程度も強く、時間も長く、冷たさを感じ、何となく調子がおかしいのを冷え症といっている。
家庭の主婦と職業婦人の間にも差はないし、太っているとか、やせているとかにも無関係である。
 冷え性の人が風邪をひくときは九嶋教授らの研究によると、腰の冷え症の人は、
まず腰のあたりから、ぞくぞくしてくると答えるのが98%、足の冷え症では、足から風邪をひくというのが91%。
冷え症の冷える場所が、とくに寒さに弱いことは確かなようである。
 大言海によると「腰部ヨリ下ノヒユル病」とあり、また「冷性。貧血・神経衰弱ナドニ因リテ、手足・腰ナドノ冷ユルモノ。
コノ性ノ人ハ、寝ツカレズト。コレ身体ノ虚弱、脂肪ノ不足、貧血、一般栄養不良ナドニ起ルトゾ」とある。
 腰や臀部にスースーと風が吹き込むように感じるというもの、膝がいつも冷たいというもの、
手足や足裏が氷の中に入れたように冷たいというものなど、症状はさまざまである。
 現代医学ではこれに対する治療法がほとんど見当たらないが、
針療法はこれに適応する場合が多い。


帯下

 帯下(こしけ)とは女性性器管よりの分泌物をいうのであるが、通常これが異常に増量し、
外陰部を潤して、不快感あるいは帯下感を起こす程度までに増量したのを帯下という。

〈原因〉

 帯下を大別して2種類あり、生理的分泌増加と、病的分泌の2つである。このうち病的分泌の原因として考えられるのは、
性器の癌、その他の腫瘍、淋疾その他膣や子宮頸管の炎症、潰瘍、糜爛、創傷、原虫(トリコモナス)、
カンジダ、膣内異物挿入(ペッサリウムなど)、膣内異物(タンポンなど)の刺激や腐敗などである。

〈症状〉

 子宮膣部にできた癌腫は、腐敗性肉汁状の帯下を出し、これを検鏡すれば癌細胞をみることもできる。
このような特殊の例を別とすれば、帯下はその色状によって、逆に原因をつかむ手がかりともなりうる。
(1)白帯下……子宮体または頸内膜の分泌亢進期、膣、頸管の慢性炎症、子宮内膜増殖症などは、
帯下が白濁するか淡黄色となるし、膣トリコモナス寄生の際には、乳白色で微細な泡沫の多い帯下カンジダ症は豆腐カス様帯下をみる。
(2)黄帯下……多核白血球が多量に混入したもので、黄いろ、膿様となる。急性淋疾などでは純膿性で、黄緑色を呈する。
(3)血性帯下……性器より少量の出血が帯下に混じるもので、性器出血と区別するのは出血量の差である。
 そのほか帯下はそれぞれ独特の臭気を放つ。

〈治療〉
 原因治療を第1とする。そのあと対症的に治療してゆく。

〈針治療〉
 生理的分泌が異常なばあいと、帯下が慢性化したとき針治療は思わぬ効果をあげることがあるが、
そのほかのばあいでも、西洋医学と併用して用いると効果的である。


膀胱炎

 とくに産婦人科外来で多く見かける膀胱炎をあげると、大腸菌などの感染により、
膀胱が炎症を呈し、排尿痛、尿意頻発、排尿頻度を訴えることを一般に膀胱炎といっている。

〈原因と症状〉

(1)単純膀胱炎
……大腸菌の感染で、軽度の発熱をともなう。
一般には症状も軽く、排尿痛、尿意頻発、排尿頻数などがある。
(2)新婚膀胱炎
……新婚婦人にしばしば単純膀胱炎を引き起こしやすいところから、この名称はつけられた。
つまり性交による処女膜の損傷、膣壁、膀胱壁に加わる機械的刺激および局所の感染によりおこる。
(3)淋菌性膀胱炎
……これは淋菌が尿道を経て膀胱へ侵入し、
そこで激しい炎症を呈するもので、尿も強く混濁して膿尿となる。
(4)結核性膀胱炎
……結核もしばしば婦人科疾患と合併する。排尿障害や膿尿が長く永続し、
治療によって軽快しないばあいは、この結核性膀胱炎の疑いもある。
(5)膀胱三角部の炎症
……婦人にはなはだ多い膀胱炎の一種で、とくに頸管炎に合併することが多い。
主なる症状は尿意頻数と排尿週末痛であるが、膀胱鏡検査によると、
三角部にしばしば顆粒状腫脹、小さい腫瘍、肉芽、静脈瘤などが認められることもある。

〈治療〉

 原因の明らかなものについては対因的療法をし、たとえば淋菌性膀胱炎にはペニシリン、クロロマイセチンなどといった抗生物質投与を試みる。
こうした薬剤のほか、膀胱炎には、膀胱部(下腹部)の温湿布、懐炉をあてること、超短波照射などの方法もとられることがある。
慢性症に対しては、1日1回2%の硼酸水、カメレオン水などで数回膀胱を洗浄する方法も試みられている。

〈針治療〉
 対症的、対因的な針治療を、西洋医学に併用し、ことに慢性的なものについて施針すると効果的である。


外陰掻痒症
 外陰掻痒症とは、外陰部の掻痒感を訴えるものを主なる症状とする。

〈原因〉
(1)慢性の外陰清掻痒感では、慢性的なこしけ、あるいはアレルギー体質や糖尿病などが考えられる。
(2)トリコモナス、カンジタによるもの。
(3)自律神経失調によるもの。

〈症状〉
 激しい掻痒感で、特にベッドへはいったとき、あるいは歩行時など、体温があがったときに感ずる。
自律神経失調によるばあいは、特に外陰部に病変を目で認めることはできない。
こしけによるばあいは外陰部が湿潤で、汚れている。またトリコモナスやカンジタであh、豆腐のカス(カンジタ)や、
石鹸の泡(トリコモナス)状のこしけも観察でき、また痛みを伴うことも多い。
従って診断としては、尿の糖を調べ、トリコモナスやカンジタの検査をするということになる。

〈治療〉
 治療はその原因に応じて、それぞれの原因治療を行う。

〈針治療〉
 針治療は、上記の原因治療に合わせて、補足的に行われる。
特に慢性化したものについて、補足的に行うとしばしば顕著な効果がみられるようである。


性交痛(会陰部の痛み)

 外来では、いわゆる抜去不能といった典型的な膣痙攣はまずないが、
疼痛のため性交困難あるいは不可能といった悩みで相談にくる患者をみかける。

〈原因〉

 外陰部、膣入口部に病変があるばあい、および精神的心因性により起こる場合がある。
前者では処女膜の肥厚、強靭、膣入口の狭少、あるいは潰瘍、炎症などで局部的に過敏となり、
そのため性交時のときの激痛が刺激となり、その刺激が求心性に伝達され、さらに遠心性に運動神経を通って筋肉の緊張や痙攣を起こすと考えられる。
これは真の意味における膣痙攣ではなく、偽膣痙(Vaginismus spurium)と呼ばれている。
これに対し、後者では外陰膣口などに何ら病変がなく、膣痙を起こすのは、精神型といわれ、
神経過敏の婦人、ヒステリー、あるいは精神病質の婦人に多くみられるものである。
これは外陰部の過敏性とは全く無関係で、大膨皮質に支配されて、ある種の観念から精神的反射となって起こるものと考えられる。
たとえばはじめての性交、妊娠の恐怖、疼痛に対する不安、性交に対する不潔感、嫌悪の情が潜在的観念となって起こる。
つまり十分な性交に対する理解がなかったりしたために、その恐怖と不安が精神内部でふくれあがり、性交痛や緊張痙攣を導くことになる。

〈治療〉

 まず原因治療し、性交に対する理解を深めることからはじめる。

〈針治療〉
 局所の器質的疾患が除外される性交痛に試みられる。
患者の精神的側面における対話は、このばあい大切なこととして強調されるべきである。
針治療において、患者との意思疎通が重要であることは、いまさら言うまでもない。


子宮内膜炎

 病原菌が子宮膣内に侵入するときはまずその内膜を侵して、子宮内膜炎を起こす。
これがさらに進んで子宮筋層を侵し、子宮筋層炎となったり、
ついには子宮外のいわゆる骨盤腹膜炎へと発展する可能性もある。

〈原因〉
 病原菌の子宮腔内感染による。主なる病原菌として、連鎖球菌、淋菌、
そのほかブドウ球菌、大腸菌、嫌気性菌などがあげられるが、
分娩および流産後などに起こることが多い。

〈治療〉
 子宮の腫大、軟化、圧痛の検診、子宮内分泌物の性状およびその培養、
または検鏡により化膿菌、あるいは淋菌を証明し、対症的な治療を行う。
一般的には安静、下腹部に氷のうをあて、、局所処置はなるべく避ける。
頸管の閉鎖があるときは、頸管を拡張して、分泌物の流出を十分にして、滞留を防ぐことも必要である。
また子宮筋の収縮剤を与え、便通を整え、感受性のある抗生物質やサルファ剤を与える。

〈針治療〉
 炎症をおさえ、和痛するという意味において、西洋医学との併用は効果的である。


乳房痛
 乳房痛とは乳房の疼痛という一つの症状名である。
乳腺炎、乳腺症、乳汁分泌異常といった疾患の随伴症状としておこってくる。

1)乳腺炎
 乳腺炎というのは、乳腺の炎症性疾患をいうのであるが、
ここでは主に産褥期の乳腺炎について述べる。

〈原因〉
 もともと乳腺炎が妊娠中に起こることは稀であり、産後の哺乳期にみられ、それも初産婦に特に多い。
原因となる病菌は、黄色ブドウ球菌が多く、白色ブドウ球菌や連鎖球菌は少ない。
またその感染原因は、乳房の皮膚や、悪露中の細菌、また新生児の口腔内の菌、
細乳間にすでに存在する細菌などが深く侵入し、炎症を起こすものである。
またそこで乳汁の排泄が障害されると、たまった乳汁は菌の発育に格好な栄養となり、さらに症状が悪化しやすくもなる。
そのほか、リンパ道を伝って感染することもあり、これが比較的多いようである。
つまり哺乳によって生じた乳頭のこまかな亀裂から菌が侵入し、
リンパ管を経て、乳腺の間質内に侵入して炎症を起こす。

〈治療〉
 治療の目的は、炎症をすみやかに消失させ、膿瘍の形成を防ぎ、
かつ授乳力維持を図ることにある。そのとき、
(1) 抗生物質の投与を早期に開始する。
(2) 必要とあれば切開療法をする。
(3) 炎症の乳房をあげ、氷のうをあてる。
が、マッサージや搾乳は避ける。

〈針治療〉
 針治療のみにこだわらず、炎症の場合は早期に抗生物質の投与を試みることが肝要であり、
針を併用することによる効果は大である。経験的には、早期であればあるほど、
針による効果は大きく、また針のみによる治療も可能である。

2)乳腺症と乳房痛
この際、乳癌は除外されなければならない。
 疼痛部またはしこりの部分の浅刺
 胸部・・・壇中(任脈)胸骨正中線上で左右第4肋間の中央。
      中府(肺経)前胸壁の外上部で第2肋間の高さ。
      期門(肝経)乳頭線上で第9肋軟骨付着部下。
 背面・・・天宗(小腸経)肩甲棘下窩の中央で棘下筋部。
 足・・・・・太谿(腎経)足の内果の後側で後脛骨動脈博動部。
  (耳) 乳腺、枕、内分泌、腎上腺

                                      


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鍼灸を現代病に活かす
「大山鍼灸院」で、
よく用いる効果的なツボ


「生理痛」によいツボ

生理痛や月経不順は、女性特有の大きな悩みです。
下腹の張りや痛み、頭痛、肩こり、腰痛、のぼせ、
足の冷えなど、症状は人によってさまざま。
一般に月経の周期は25~36日以内といわれていますが、
この範囲を超えて短かったり長かったりしたら、注意が必要です。
そうした方は、気軽にできるツボ療法をまず試してみてください。



生理痛をやわらげる鍼灸ツボ療法

腰の第二仙椎棘突起下から左右に指四本分のところにある「胞膏」は、
特に子宮をつかさどるツボとして婦人病治療には欠かせません。
さらに、へその真下指二本分下がったところにある「気海」
と指六本分下がったところにある「中極」も、
婦人病によく効くツボです。
また、ひざ上の内側のくぼみ上端の「血海」、
内くるぶしから上へ指四本分「三陰交」も月経周期を整え、
整理に伴う不快な症状を緩和する働きがあります。

気海(きかい) 中指のはらで押してみましょう
中極(ちゅうきょく) 中指のはらで押してみましょう
胞膏(ほうこう) 親指のはらで押してみましょう
血海(けっかい) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
三陰交(さんいんこう) 指全体を使いもみほぐしてみましょう



「嘔吐、はきけ」によいツボ

吐き気や嘔吐は、消化器系の病気や
風邪をはじめ、怖いところでは脳卒中や脳腫瘍、
さらにはメニエール病などによっても起こります。
このうち、いちばん多いのは、やはり胃の病気によるもの。

 

吐き気・嘔吐に効果的な鍼灸ツボ療法

吐き気や嘔吐に効果的なツボとしては、
まず背中の第十一胸椎棘突起下より
左右外側へ指二本分にある「脾兪」、
さらに棘突起1つ分下の「胃兪」が有名です。
また、のど仏真下のくぼみから指二本分左右両側の「気舎」も、
吐き気によく効くツボとして知られています。

食あたりに効き、解毒作用があるのは、
向こうずねの内側で内くるぶしから指五本分上がったところの「築賓」。
各ツボを指で刺激したり指圧することで、症状を軽くすることができます。
慢性胃炎に悩まされている方の場合は、
灸治療を行えば一層効果を発揮するでしょう。

築賓(ちくひん) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
気舎(きしゃ) 人差し指のはらで押してみましょう
脾兪(ひゆ)中指のはらで押してみましょう
胃兪(いゆ)中指のはらで押してみましょう



「のどの痛み」によいツボ

のどが痛くて声が出せない、
あるいは食べ物がのどを通らない、
といった症状は風邪をひいたときなど誰もが経験することでしょう。



のどの痛みに効果的な鍼灸ツボ療法

のどの痛みを感じたら、のど仏の中心から左右外側へ指二本分
で脈を触れたところにある「人迎」を軽く抑えてみてください。
さらに、のど仏の下で胸の骨の上にあるくぼみの中心「天突」、
そこから左右外側へ指二本分のツボ「気舎」も効果的です。
風邪が原因ののどの痛みなら、風邪によく効くツボを押さえてみてください。
風邪は東洋医学では、風邪という邪気が入ってきて鼻水が出たり、
のどが痛くなる症状を現すと考えられています。
この風邪が最初に入ってくるのが、第二胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分の「風門」というツボで、
それが首の後ろの中央のくぼみと耳の後ろの骨を結んだ
線の中間で左右に位置する「風池」にたまり、
中央のくぼみから上へ親指幅約半分の「風府」に集まるといわれています。

人迎(じんげい) 人差し指のはらで押してみましょう
気舎(きしゃ) 人差し指のはらで押してみましょう
天突(てんとつ) 人差し指のはらで押してみましょう
風府(ふうふ) 中指のはらで押してみましょう
風池(ふうち) 中指のはらで押してみましょう
風門(ふうもん)中指のはらで押してみましょう


「不妊症」によいツボ

巷間、「子宝に恵まれる」という言葉は耳にしますが、
望んでいても「恵まれない」ケースもあるのでは。
そんな時、鍼灸ツボ療法が効果的です。



不妊症に効果的な鍼灸ツボ療法

不妊症は、婦人科臓器に支障がない限り、
一般的に言って虚弱体質や冷え性の方に多いようです。
頭がのぼせて足が冷える、といった症状には、
背中の第四胸椎棘突起の下から左右指四本分の場所「膏肓」、
手首甲側の関節の中央「陽池」、
足のうちくるぶしから上へ指四本分「三陰交」などのツボがもってこい。
このほか、婦人科の病気に対しては、腰に位置する「三焦兪」、「胞膏」、
へそから指四本分下の「関元」などが有効。
しかし、不妊症においては、精神的な状態も大事な要素のひとつとして考える事ができます。
日常生活のうえでの“ツボを押さえる”ことも重要なことではないでしょうか?

壇中(だんちゅう) 中指のはらで押してみましょう
関元(かんげん) 中指のはらで押してみましょう
三陰交(さんいんこう) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
膏肓(こうこう) 中指のはらで押してみましょう
三焦兪(さんしょうゆ) 親指のはらで押してみましょう
胞膏(ほうこう) 親指のはらで押してみましょう
陽池(ようち) 指全体を使いもみほぐしてみましょう



「食欲不振・下痢」によいツボ

食欲不振の時、夏場に多い食あたりや下痢症状に
とてもよく効くツボがあります。



食欲不振・下痢に効果的な鍼灸ツボ療法

「食欲不振」に効果的なツボは、
背中の第九胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「肝兪」、
同様に第十一胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分にある「脾兪」、
背中の第十二胸椎棘突起下より左右両側へ指二本分の「胃兪」をまず指圧してみてください。
東洋医学では、食欲は「脾の臓と胃の腑」がコントロールしているといわれているからです。
さらに膝下の外側のくぼみから指四本分下の「足三里」も効果的です。

「下痢」に効果的なツボは、
第四腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「大腸兪」、
第一正中仙骨稜より左右下外側へ指二本分にある「小腸兪」、
へその左右外側へ指二本分にある「天枢」、
そこから下へ指三本分の「大巨」が下痢に効くツボです。
さらに、膝の下の外側のくぼみから指四本分下の「足三里」もを指圧すれば、
狂っていた胃腸の機能のバランスが整います。

なお「天枢」や「足三里」のツボは、
「便秘」に悩まされている人にも役立ち、
覚えていると損はありません。

天枢(てんすう) 中指のはらで押してみましょう
大巨(だいこ) 中指のはらで押してみましょう
肝兪(かんゆ)中指のはらで押してみましょう
脾兪(ひゆ)中指のはらで押してみましょう
胃兪(いゆ)中指のはらで押してみましょう
大腸兪(だいちょうゆ) 親指のはらで押してみましょう
小腸兪(しょうちょうゆ)親指のはらで押してみましょう
足三里(あしさんり) 指全体を使いもみほぐしてみましょう


「のぼせ」によいツボ

精神的な興奮や、自律神経の失調などの
体調の変化が原因で起こる「のぼせ」。
その他、高血圧や更年期障害の症状として、
血圧や血液循環に異常がある時にもみられます。
頭と顔がのぼせ手足が冷えているのが特徴で、
東洋医学では、「上熱下寒」といい、
天(頭)と地(足)のツボをそれぞれ刺激し、
血の巡りを天地の境のへその位置に整えるようにします。



のぼせに効果的な鍼灸ツボ療法

東洋医学では、「上熱下寒」といい、
天(頭)と地(足)のツボをそれぞれ刺激し、
血の巡りを天地の境のへその位置に整えるようにします。
天部では、頭のてっぺん中央にある「百会」、
首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側「天柱」、
さらにその外側のくぼみに位置する「風池」などが有効。
地部では、内くるぶしから上へ指四本部「三陰交」、
さらに上へ指三本分からややふくらはぎよりに位置する「築賓」がよく効きます。
そのほか、へそから指四本分下の「関元」、
そこから左右外側へ指三本分よりやや上に位置する「大巨」
なども下半身の血行をよくし、のぼせを抑える効果があります。
ツボ療法と同時に「足浴」をすることも効果的。
ご家庭で試してみてはいかがでしょう。

百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう
天柱(てんちゅう) 中指のはらで押してみましょう
風池(ふうち)中指のはらで押してみましょう
大巨(だいこ) 中指のはらで押してみましょう
関元(かんげん) 中指のはらで押してみましょう
築賓(ちくひん) 指全体を使いもみほぐしてみましょう指全体を使いもみほぐしてみましょう
三陰交(さんいんこう)指全体を使いもみほぐしてみましょう


「つわり」によいツボ

TVドラマなどで、女性が突然吐き気を訴え、周りの人間が「妊娠?」
と騒ぎ出すシーンがしばしば見受けられます。
このように妊娠初期特有の悪心、嘔吐感をつわりといい、
軽症のものを含めると妊娠の50~60%に認められるそうです。



つわりに効果的な鍼灸ツボ療法

妊婦にはとてもつらいつわりですが、鍼灸ツボ療法で
この状態を和らげることができます。
まず、背中の第十二胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分の「胃兪」、
みずおちとへそを結んだ線の中央「中完」、
手首内側の中央から上へ指三本分の「内関」、
膝の下の外側のくぼみから指四本分下の「足三里」のツボを
押さえてみてください。このツボ刺激により、だいぶ楽になるはずです。
特に胃気虚弱な人は、妊娠による月経停止にとって気が胃を突き上げ(上逆)、
かなり強い悪心・嘔吐の症状が現れますが、
ツボ療法を行うことで胃の機能を正常な状態に戻すことができます。

中かん(ちゅうかん) 中指のはらで押してみましょう
足三里(あしさんり) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
内関(ないかん) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
胃兪(いゆ) 親指のはらで押してみましょう


「目の疲れ・鼻づまり」によいツボ

風邪を引いた際や花粉症になると鼻がつまったり、
鼻水やクシャミが止まらない、目のかゆみや充血、
涙目などで不快な思いをするころもあるでしょう。



目の疲れ・鼻づまり

鼻づまりに悩まされている際にツボ療法では、
まず頭のてっぺん中央にある、内目尻と鼻の根元の中間のくぼみ「睛明」、
小鼻の両脇の「迎香」を押さえます。このほかにも、
人差し指と親指の間のくぼみ「合谷」をいうツボが昔からよく効くとされています。
また、アレルギー体質で花粉症などによる鼻づまりには首の後ろの根元、
第一胸椎棘突起の上にある「大椎」のツボを押さえるのを忘れないようにしましょう。
目のかゆみには内目尻と鼻の根元の中間のくぼみ「睛明」、
目の下の「承泣」のツボを刺激してみてください。
指で2~3秒押したら離すという動作を繰り返し行うことで、
徐々にかゆみが治まり、目がすっきりしてきます。
ツボ療法は現代生活で失われがちな自然治癒力や
免疫力を高めるためにも役立ちます。

太陽(たいよう) 人差し指のはらで押してみましょう
百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう
承泣(しょうきゅう) 人差し指のはらで押してみましょう
睛明(せいめい) 人差し指のはらで押してみましょう
迎香(げいこう) 人差し指のはらで押してみましょう
大椎(だいつい) 中指のはらで押してみましょう
合谷(ごうこく) 指全体を使いもみほぐしてみましょう


「不眠症」によいツボ

心地よい眠りが得られない、
いわゆる不眠症の原因は精神的なものが考えられますが、
加えて肉体的な症状をともなう場合もあります。
不眠で悩む人はみずおちから左右の脇腹にかけて重苦しい、
背中が凝る、足が冷えるといった症状を訴えることが多いのも事実です。
こういった際には、ツボ療法を試みてみましょう。



不眠症に効果的な鍼灸ツボ療法

不眠症には、鍼灸ツボ療法が効果的です。
たとえば第九肋軟骨付着部の下際「期門」、
へそから指三本分下の「関元」、
足の裏で足指を曲げると最もくぼむ場所の「湧泉」。
さらに、首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右両側「天柱」、
第七胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分「膈兪」、
同じく第九胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分「肝兪」、
腰の大二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」などを刺激すると効果的です。
体調が整えば気分もスッキリ、眠りもグッスリ。ツボ療法で快適な眠りと目覚めを。

期門(きもん) 中指のはらで押してみましょう
関元(かんげん) 中指のはらで押してみましょう
天柱(てんちゅう) 中指のはらで押してみましょう
湧泉(ゆうせん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう
膈兪(かくゆ) 中指のはらで押してみましょう
肝兪(かんゆ) 中指のはらで押してみましょう


「いらいら」によいツボ

ストレスがたまりやすい現代社会では、何かとイライラすることも多いのでは。
でもいら立ちが高じると血圧が上がって脳卒中や心臓病の引き金にもなりかねません。
そんなイライラを押さえるツボがあります。



イライラを押さえる鍼灸ツボ療法

頭のてっぺん中央にある「百会」と、首の後ろ髪の生え際にある
二本の太い筋肉の左右両側「天柱」を押さえ、頭の重さを取り除いて下さい。
続いて、第七胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分「膈兪」、
同じく第九胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分「肝兪」を指圧するといいでしょう。
また消化器官を整えるために膝下の外側のくぼみから指四本分下の「足三里」、
内くるぶしから上へ指四本分「三陰交」を押さえるのも効果的。
肘を曲げた時にできる横しわの外溝「曲池」、
人差し指と親指の間のくぼみ「合谷」も、
いくでもどこでも手軽に使える便利なツボ。
イライラした時にツボを押さえるこころの余裕が、気を静めてくれます。

百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう
天柱(てんちゅう) 中指のはらで押してみましょう
足三里(あしさんり) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
膈兪(かくゆ) 中指のはらで押してみましょう
三陰交(さんいんこう) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
肝兪(かんゆ) 中指のはらで押してみましょう
曲池(きょくち) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
合谷(ごうこく) 指全体を使いもみほぐしてみましょう


「頭痛」によいツボ



頭痛に効果的な鍼灸ツボ療法

風邪を引いた時はもちろん、
そうでない時でも頭痛や頭重の症状は現れます。
頭全体、特に頭の真が痛い時には、頭のてっぺんで、
左右の耳を結んだ線と眉間から真っすぐ後ろに上がった
線が交差する位置の「百会」のツボが効果的。
さらに「百会」の後方指二本分の「後頂」も頭痛に効きます。
また額の生え際の中心から親指幅半分上がったところの「神庭」、
偏頭痛なら「神庭」から左右外側へ指二本分の「曲差」
のツボを押さえてみてください。
側頭部のこめかみのツボ「太陽」、も効果的です。
肩こりをともなう頭痛には、首の後ろの根元と肩先を結んだ
線の真ん中「肩井」を試してみましょう。
また、風邪で下痢気味の時は、肘の曲がり目の親指側「曲池」、
鼻水が出る時には「百会」のツボも効果的です。

曲差(きょくさ) 人差し指のはらで押してみましょう
百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう
太陽(たいよう) 人差し指のはらで押してみましょう
神庭(しんてい) 人差し指のはらで押してみましょう
後頂(ごちょう) 人差し指のはらで押してみましょう
肩井(けんせい) こぶしで軽く「とんとん」たたいてみましょう
曲池(きょくち) 指全体を使いもみほぐしてみましょう


「乳腺炎」によいツボ



乳腺炎に効果的な鍼灸ツボ療法

母乳授乳中に乳頭の亀裂や乳汁」滞留などによって起こるのが乳腺炎。
乳首の傷からブドウ球菌などの化膿菌が入って感染します。
乳房が腫れて堅くなったり、痛みもひどく、38度前後の発熱も。
炎症の激しい場合は専門医の受信が必要ですが、
比較的軽い場合にはツボ療法を試してみるのも一手です。
基本となるツボのひとつは、まず肘を曲げた時にできる横しわの外溝「曲池」。
そして、人差し指と親指の間のくぼみ「合谷」。
さらに、足の甲で親指と第二指が組み合わさるtところの
前のくぼみ「天宗」などが効果のあるツボとして知られています。
これらのツボは、いずれも爪楊枝などで刺激するといいでしょう。
また、症状の初期のうちは、搾乳を怠らないと共に、
乳首を清潔にしておくことが肝心です。

壇中(だんちゅう) 中指のはらで押してみましょう
曲池(きょくち) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
合谷(ごうこく) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
太衝(たいしょう) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
天宗(てんそう) 中指のはらで押してみましょう


「むくみ」によいツボ

1日立ち仕事をしたり、座って過ごしたりして、
夕方になって靴が窮屈に感じたことはありませんか?
これは血液の循環が悪くなったことによって
起こる足のむくみの一種です。



むくみに効果的な鍼灸ツボ療法

むくみには、鍼灸ツボ療法が効果的です。
腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」、
さらに正中仙骨稜第二仙椎 棘突起下より左右外側へ
指二本分のところにある「膀胱兪」は
に腎臓に関わる症状の場合に効果的です。
へそから親指幅分上の「水分」、
へその左右外側へ指二本分にある「天枢」、
手首甲側の関節の中央「陽池」、
内くるぶしから上へ指三本分でアキレス腱の縁に位置する「復溜」なども、
ぜひ押さえてみてください。一方、むくみがひどい場合、
軽い血行障害ではなく他に原因があることなども考えられますから、
専門医に相談するなど、症状に応じた対応を取ることも肝心です。

水分(すいぶん) 中指のはらで押してみましょう
天枢(てんすう) 中指のはらで押してみましょう
復溜(ふくりゅう)  指全体を使いもみほぐしてみましょう
陽池(ようち) 指全体を使いもみほぐしてみましょう」
腎兪(じんゆ)  親指のはらで押してみましょう
膀胱兪(ぼうこうゆ) 親指のはらで押してみましょう


「肥満」によいツボ

標準体重({身長-100}×0.9)に比べ+20%以上
を肥満といい、減量を必要とします。
摂取カロリーを制限する食事療法、
適度に身体を動かす運動療法に加えて
ツボ療法で全身の機能を整えましょう。



肥満症の人には、鍼灸ツボ療法が効果的です。

肥満には、鍼灸、指圧、マッサージ、ともに効果大。
ツボとしては頭のてっぺん中央にある「百会」、
へそから真下へ指四本分の「関元」、
背中では第十一胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分にある「脾兪」、
第十二胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」が効果的です。
また内くるぶしから上へ指四本分の「三陰交」、
膝の下の外側のくぼみから指四本分下の「足三里」
のツボもよいといわれています。」

百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう
関元(かんげん) 中指のはらで押してみましょう
足三里(あしさんり) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
三陰交(さんいんこう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
脾兪(ひゆ) 中指のはらで押してみましょう
胃兪(いゆ) 親指のはらで押してみましょう
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう


「夜尿症(おねしょ)」によいツボ

漫画などで、庭先に干した布団の前で子どもが立っている、
そんな光景を何度も繰り返してみた経験があります。
「おねしょ」してしまうのは、小さいお子さんの常。
いわゆる「夜尿症」です。同症状は、
冷え性の子供に多くみられます。



夜尿症(おねしょ)に効果的な鍼灸ツボ療法

夜尿症に効果的な鍼灸ツボ療法は、
腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」、
そこから外側へ指二本分の「志室」、
腰の第二仙椎棘突起下より左右外側へ指二本分のところにある「膀胱兪」、
へそから指四本分下の「関元」、さらに指二本分下の「中極」
などが効果的なツボとして知られています。
足にも効果的なツボが存在します。
膝の下の外側のくぼみから指四本分下の「足三里」、
足の親指の爪生え際の小指側「太敦」など。
就寝前の水分摂取を控え、排尿を済ましておく、
また日中の定期的な排尿習慣を養うことも大切。
幼児期の「おねしょ」に関しては、精神的な部分も多いといわれています。
ツボを押さえるという行為が子どもに対するスキンシップにつながるなら、
それは意味があることなのでは?

関元(かんげん) 中指のはらで押してみましょう
中極(ちゅうきょく) 中指のはらで押してみましょう
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう
膀胱兪(ぼうこうゆ) 親指のはらで押してみましょう
志室(ししつ) 親指のはらで押してみましょう
足三里(あしさんり) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
太敦(たいとん) 指全体を使いもみほぐしてみましょう


「腰痛」によいツボ

腰の痛みというと、
昔はお年寄りのものと思われがちでしたが、
最近は若い人にも多く見受けられるようです。
特に、ぎっくり腰や椎間板ヘルニア、
変形性腰椎症などを患った場合は、
その痛みに音をあげてしまうことでしょう。



腰痛の人に効果的な鍼灸ツボ療法

腰痛をやわらげてくれるツボは、
腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」、
第四腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「大腸兪」、
第五腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「関元兪」で、
腰痛の三大ツボといわれています。さらに、へその左右外側へ指二本分にある「天枢」、
ふくらはぎのほぼ中央筋肉がアキレス腱に変わる位置の「承山」、
足首正面中央のくぼみ「解谿」を押さえるといいでしょう。
三大ツボから順に「天枢」「承山」「解谿」と指圧していくのが治療のコツです。

天枢(てんすう) 中指のはらで押してみましょう
承山(しょうざん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
解谿(かいけい) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう
関元兪(かんげんゆ) 親指のはらで押してみましょう
大腸兪(だいちょうゆ) 親指のはらで押してみましょう


「肩こり」によいツボ

今日、OA機器の長時間使用などによって、
“肩こり予備軍”は年々増えているのが現状です。



肩こりに効果的な鍼灸ツボ療法の実際

肩こりには、首を前に倒した状態で
首の突っ張りと肩の骨を結んだ線の中間、
筋肉の盛り上がった辺りの「肩井」が効果的です。
また第四胸椎棘突起下より左右外側へ指四本分の「膏肓」も効果的です。
肘を曲げた時にできる横しわの外端「曲池」も、
いつでもどこでも手軽に使える便利なツボです。

雲門(うもん) 人差指のはらで押してみましょう
肩ぐう(けんぐう) 人差し指のはらで押してみましょう
肩外兪(けんがいゆ) 中指のはらで押してみましょう
肩井(けんせい) こぶしで貸軽く「トントン」たたいてみましょう
肩りょう(けんりょう) 中指のはらで押してみましょう
曲池(きょくち) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
天宗(てんそう) 中指のはらで押してみましょう
膏肓(こうこう) 中指のはらで押してみましょう


                                      


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「膀胱炎」によいツボ



「前立腺肥大」によいツボ




「体の疲れ」によいツボ

肉体的な疲れは集中力や気力を奪い、
精神的な疲労感にもつながりやすいものです。
日常の生活でたまってしまった
疲労には鍼灸ツボ療法が効果的です。



からだの疲れをとる鍼灸ツボ療法

疲労に対する基本のツボは、
みずおちとへそを結んだ線の中央「中かん」、
へその真下指二本分下がったところにある「気海」、
手首甲側の関節の中央「陽池」、
腰の第一腰椎棘突起下から左右外側に指二本分「三焦兪」です。
さらに、補助的なツボとして、足の裏で足指を曲げると最もくぼむ場所の「湧泉」、
手のひらのほぼ中央で、こぶしを握ると中指と薬指が
手のひらにあたるところの中間「労宮」も使うとよいでしょう。
しかし、ツボ療法に頼るだけではなくまず生活のリズムを整えることも大切です。
十分な睡眠と心安らぐ休憩を心がけましょう。

中かん(ちゅうかん) 中指のはらで押してみましょう
湧泉(ゆうせん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
気海(きかい) 中指のはらで押してみましょう
三焦兪(さんしょうゆ) 親指のはらで押してみましょう
陽池(ようち) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
労宮(ろうきゅう) 指全体を使いもみほぐしてみましょう


「ヒステリー」によいツボ

東洋医学では、「ヒステリー」は五志(怒喜思憂恐などの感情)の乱れにより
“気”と“血”の巡りが悪くなることで起きる症状だといわれています



ヒステリーの人に効くツボ療法

ヒステリー症状には効果的なツボを押さえ、
気分のリラックスや血液の循環を良くすることで、
ヒステリックな状態が改善するケースもあるでしょう。
ツボとしては、頭のてっぺんに位置する「百会」がキーポイント。
胸の両乳首を結んだ線の真ん中に位置する「壇中」、
へそから指四本分下の「関元」、
足の膝下外側のくぼみから指三本分下に位置する「足三里」、
てのひら側手首の関節で小指より端の「神門」などが効果的。
また背中の棘突起下から左右外側へ指二本に位置する
縦に並ぶツボ群を押さえ、体の緊張をほぐすことも有効。
頭に血がカッとのぼる、そうした際の対処法は・・・
体だけでなく心もリフレッシュすることが肝心です。

百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう
だん中(だんちゅう) 中指のはらで押してみましょう。
関元 ((かんげん) 中指のはらで押してみましょう。
神門(しんもん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
足三里((あしさんり) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。


「眼精疲労」によいツボ

行楽時のロングドライブともなると、
遊びを満喫したあとの帰りの運転中、どうしても疲れが出てきます。
特に目の疲れは、動体視力や視野、集中力に影響するので十分な注意が必要です。
ちょっと車を止めてツボを刺激してみるのもいいでしょう。



眼精疲労によく効くツボ

眉毛の内端のくぼみび位置する「攅竹」、
眉毛の外側の端のくぼみに位置する「絲竹空」、
内目尻と鼻の根元の中間のくぼみに位置する「晴明」、
目尻外側のくぼみに位置する「瞳子りょう」、
これら4カ所のツボを軽い力で2秒くらいゆっくり押してみてください。
軽い疲れ目程度なら、回復するはずです。
また、目の奥が痛い時には目尻の外側でややくぼんだ所に位置する「太陽」のツボを強く押し、
さらに目が充血した際には頭のてっぺんに位置する「百会」をこねるように指圧してください。

絲竹空(しちくくう) 人差し指のはらで押してみましょう
太陽(たいよう) 人差し指のはらで押してみましょう
瞳子療(どうしりょう) 人差し指のはらで押してみましょう
攅竹(さんちく) 人差し指のはらで押してみましょう
晴明(せいめい) 人差し指のはらで押してみましょう
百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう


「ストレス」によいツボ

忙しい日々が続いてからだと心にストレスを抱え込んでいませんか?
過度のストレスは心臓病や脳卒中の引き金になりかねません。



ストレス解消

まずイスにゆったり腰掛けて目を閉じ、大きな息を吐きながら、
親指をのぞいた四指でみずおちを5~8秒押してください。
さらにわき腹のあばら骨に沿って、指が骨の内側に入るように3~4回繰り返して押し、
続いてへそとみずおちの真ん中をグっと押すと効果てきめん。
頭のてっぺんに位置する「百会」、
背中の第七胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「膈兪」、
第九胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「肝兪」、
腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」のツボも効果的です。
また足の膝下外側のくぼみから指三本分下に位置する「足三里」、
内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」も有効。
このツボ療法によって、体の緊張がほぐれ、神経の高ぶりも静まります。

百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう。
膈兪(かくゆ) 中指のはらで押してみましょう。
肝兪(かんゆ) 中指のはらで押してみましょう。
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう。
三陰交(さんいんこう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
足三里(あしさんり) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。


「膝・足の痛み」によいツボ

スポーツやトレーニングに励んだり、
普段体を動かさない人が急な運動をした時には、
決まって膝や足が痛くなるもの。
膝がだるい、足全体が痛む、むくむといった症状は
関節に問題がある場合や筋肉疲労が原因です。



膝・足の痛みに効くツボ

膝の皿の内側のへりから指三本分上に位置する「梁丘」が挙げられます。
膝の皿のすぐ下の内側のくぼみに位置する「内膝眼」、
外側のくぼみに位置する「外膝眼」、
膝の裏のくぼみの真ん中に位置する「委中」も効果的。
足の痛みに関しては、腰の第四腰椎作棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「大腸兪」、
ふくらはぎのほぼ中央で筋肉がアキレス腱に変わるところに位置する「「承山」、
足首の正面中央のくぼみに位置する「解谿」が有効です。
スポーツ等で傷めた時には早めのツボ療法が、
そうした症状をやわらげてくれます。

梁丘(りょうきゅう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
血海(けっかい) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
外膝眼(がいしつがん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
解谿(かいけい) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
大腸兪 親指のはらで押してみましょう
血海(けっかい) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
内膝眼(ないしつがん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
委中(いちゅう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
承山(しょうざん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう


「腕・手の痛み」によいツボ

年齢とともに腕や手に痛みしびれを感じる、
首の頸椎が老化してくると、手首が伸びない、
物が握れないなどといった症状がでてくることがあります。



腕や手の症状に効果的なツボは、

首の後ろのすぐそばに位置する「肩中兪」と鎖骨のくぼみに位置する「欠盆」、
上腕の手のひら側の乳首と同じ高さに位置する「侠白」、
肘のほぼ中央の親指側に位置する「尺沢」、
肘の小指側に位置する「曲沢」があります。
さらに、こぶしを握ると中指と薬指が手のひらに当たる中間に位置する「労宮」、
手首の関節の小指よりの端に位置する「神門」、
肘を曲げてできるしわの外側に位置する「曲池」、
親指と人差し指の間のくぼみに位置する「合谷」なども効果的です。
若くても手首を激しく使う人の場合、
手首の痛みやしびれが起こりますが、これは筋肉の疲労。
この際も前述のツボを指圧するといいでしょう。

欠盆(けつぼん) 人差し指のはらで押してみましょう
侠白(きょうはく) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
曲池(きょくち) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
合谷(ごうこく) 親指の先で押してみましょう
尺沢(しゃくたく) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
曲沢(きょくたく) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
神門(しんもん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
労宮(ろうきゅう) 親指の先で押してみましょう
肩中兪(けんちゅうゆ) 中指のはらで押してみましょう


「ノイローゼ」によいツボ

ヒステリーや神経衰弱など主に心因的な症状を示すノイローゼ。
ですが、身体的にも様々な症状が現れる場合が多々見られます。
一番現れやすいのは、心臓を中心とした循環器系と
胃腸炎に代表される消化器系の障害です。



ノイローゼ

ノイローゼにツボ療法を行う場合、
背中の第四胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分のところに位置する
「厥陰兪」で動悸や息切れなど循環器の症状を取り除き、
みずおちとへそを結んだ線の中央に位置する「中かん」で胃腸の調子を整えます。
また、頭痛を伴う場合には、頭のてっぺんに位置する「百会」、
首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側に位置する「天柱」を、
便秘の際には、へそから指三本分下に位置する「関元」、
腰の第四腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「大腸兪」
などを刺激すると効果的です。病は気から―
ストレスが多い現代社会ですが、心にゆとりを持つことも
ノイローゼに関わる様々な症状を防止する一助となるでしょう。

百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう。
中かん(ちゅうかん) 中指のはらで押してみましょう。
関元(かんげん) 中指のはらで押してみましょう。
天柱(てんちゅう) 中指のはらで押してみましょう。
厥陰兪(けついんゆ) 中指のはらで押してみましょう。
大腸兪(だいちょうゆ) 親指のはらで押してみましょう。


「太りすぎ」によいツボ

過度の肥満は万病のもと。
高血圧症や動脈硬化・心臓病など成人病の原因にもなりかねません。
ですが、無理なダイエットなどもまた、
病気の原因を引き起こしたり、体調を崩す原因となります。
体に過度の負担をかけることなくやせるためには、
ツボ療法も選択肢の一つです。



太りすぎに効くツボ

まず、腰の第二腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」は
体調を整え、ホルモンの分泌を正常にしますから、このツボを中心に指圧を行います。
さらに背中の第十一胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「脾兪」、
腰の第二仙椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「膀胱兪」、
胸の第九肋軟骨付着部の下側に位置する「期門」、
へそから左右外側へ指五本分よりやや上に位置する「大巨」、
内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」、
足裏で足の指を屈して最もくぼむところに位置する「湧泉」などのツボも、
全身の機能をコントロールし、太りすぎ解消に役立ちます。
ただし、療法に頼っているだけではダメ。
カロリーの取り過ぎや運動不足を解消することと
併せてツボ療法を行ってこそ効果が生まれます。

期門(きもん) 中指のはらで押してみましょう
大巨(だいこ) 中指のはらで押してみましょう
脾兪(ひゆ) 中指のはらで押してみましょう
膀胱兪(ぼうこうゆ) 親指のはらで押してみましょう
湧泉(ゆうせん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
三陰交(さんいんこう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう


「白髪、脱毛・髪の異常」によいツボ

髪にツヤがなくなったり、抜け毛や白髪などの髪のトラブルは、
中高年だけでなく、若い人でも心身のストレスから発生することがあります。
いずれの場合も、若々しい髪であるためには、体調を整えることが基本となります。



30~40代の白髪の悩み、
髪にツヤがなくなったり、
抜け毛などの髪のトラブル

頭のてっぺんに位置する「百会」は頭の皮膚の栄養をよくします。
首の後ろの根元、第一胸椎棘突起の上に位置する「大椎」、
背中の第三胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「肺兪」、
腰の第二腰椎棘突起下から外側へ指二本分に位置する「腎兪」、
へそから親指幅分下に位置する「陰交」は、体全体の機能の調和を図ります。
手首の甲側の関節の中央に位置する「陽池」、
内くるぶしのすぐ後ろに位置する「太谿」は、
ともに全身の血液の循環を良くします。
これらのツボへの指圧またはマッサージ、灸を気長に続けてみましょう。
とくに「百会」を中心に頭皮のマッサージを毎日心がけて下さい。
そのほか、首の後ろの髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側に位置する「天柱」、
へそから指三本分下に位置する「関元」、
手の甲側の親指と人差し指の間のくぼみに位置する
「合谷」のツボも効果的です。


「下痢・便秘」によいツボ

女性にとって“天敵”とも言える便秘(?)。
経験しないと分からない不快感を取り除くツボ療法が特に効果的です。



便秘・下痢

便秘・下痢の不快感を取り除くツボの一つが「大巨」です。
腹の中で一番高いところにあり、へその左右外側へ指三本分、
そこからさらに下に指三本分の位置に四本指を当てて、
両手を八の字に形にして、ゆっくりと圧を加えましょう。
胃腸の気の機能を左右する要という意味の「天枢」も便秘に効果的。
へその左右外側へ指二本分のところに位置し、
膝を曲げて腹筋を緩めてから、四本指で便秘の時はやや強く、
下痢の時には弱く数回押さえます。
洋式トイレに腰掛けたら、四本指で腰の第四腰椎棘突起下より
左右外側へ指二本分に位置する「大腸兪」
のツボをもみながら排便するのも効果的です。

天枢(てんすう) 中指のはらで押してみましょう。
大巨(だいこ) 人差し指のはらで押してみましょう。
大腸兪(だいちょうゆ) 親指のはらで押してみましょう。


「痩せすぎ」

「スマートでいいわね」といわれても、
実際はやせ過ぎで悩んでいて、素直に喜べない方も多いはず。
一言で痩せすぎといっても、食欲不振・病気・太れない体質など原因は様々です。
ツボ療法にはそれぞれのケースに効果があるので、一度試してみてください。



痩せすぎている人によいツボ

食欲不振の時は、背中の第十一胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「脾兪」、
第十二胸椎棘突起下から左右両側へ指二本分に位置する「胃兪」、
のど仏真下のくぼみから左右外側へ指二本分に位置する「気舎」、
向こうずねの内側の膝下に位置する「地機」のツボが効果的。
病気、たとえば糖尿でやせてきたら、首の後ろの「根元」、
第一胸椎棘突起上に位置する「大椎」を指圧します。
体質でやせ過ぎの場合、背中の第七胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「肝兪」、
腰の第二腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」で体力をつけ、
膝下の外側のくぼみから指四本分に位置する「足三里」で胃腸を丈夫にし、
さらに内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」で
肝臓・脾臓の機能を整えると良いでしょう。

気舎(きしゃ) 人差し指のはらで押してみましょう。
地機(ちき) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
大椎(だいつい) 中指のはらで押してみましょう。
肝兪(かんゆ) 中指のはらで押してみましょう。
三陰交(さんいんこう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
胃兪(いゆ) 中指のはらで押してみましょう。
足三里(あしさんり) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう。 
脾兪(ひゆ) 中指のはらで押してみましょう。


「寝違い」によいツボ

朝、起きたらなんか首のまわりがヘン。
左右に首を回そうとすると痛みが走る。
そんな経験、どなたも一度ならずとも味わったことがあるでしょう。



寝違い

そんな時に、ツボの温熱療法が効果的です。
首の後ろの太い筋肉と耳の後ろから首の前にある胸鎖乳突筋を触り、
押すと強い痛みを感じる場所にドライヤーの熱風を気持ちよい程度で当ててみてください。
ドライヤーの温熱効果で筋肉が緩み、痛みを和らげてくれます。
寝違いを予防するには、普段からツボを指圧しておくのも効果的。
肩が凝りやすい人は、首の後ろの根元と肩先を結んだ線の真ん中に位置する「肩井」、
首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側に位置する「天柱」、
首の後ろの中央のくぼみと耳の後ろの骨を結んだ線の中間で左右外側に位置する「風池」などを
日常指圧していれば、ひどい寝違いも防げるはずです。

風池(ふうち) 中指のはらで押してみましょう。
天柱(てんちゅう) 中指のはらで押してみましょう。
肩井(けんせい) こぶしで軽く「トントン」たたいてみましょう。



「風邪」によいツボ

「風邪は万病のもと」とはよく言われる言葉です。
風邪くらい大丈夫…というおごりが、
重大な事態を引き起こす例は多々あります。



東洋医学の風邪治療法のツボ

第二胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分の「風門」があります。
第三胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分にある「肺兪」 
というのは息苦しさを和らげる作用のあるツボで、
ドライヤーを使った温熱刺激も効果的です。
風邪に伴う鼻水や鼻づまり、咳などの症状を和らげる
肘から手首まで3分の1降りたやや親指よりのところにある「孔最」、
首の後ろの根元、第一胸椎棘突起の上にある「大椎」、
頭の重さを緩和する首の後ろの中央のくぼみから
上へ親指幅約半分の「風府」など、
人体には様々なツボが存在します。
ただし、発熱して風邪の本格的な症状が現れたら、
専門医の診断を受けることも忘れずに。

孔最(こうさい) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
風府(ふうふ) 中指のはらで押してみましょう。
大椎(だいつい) 中指のはらで押してみましょう。
風門(ふうもん) 中指のはらで押してみましょう。
肺兪(はいゆ) 中指のはらで押してみましょう。



「しもやけ」によいツボ

しもやけになると、指がかゆくなったり、
指先がひび割れていたかったり、苦労するものです。
しもやけになったら、まず体調を整え、体内の血液循環を改善していくことが肝心です。



しもやけ

ツボとしては、内くるぶしから上へ指四本分の「三陰交」、
へその左右外側へ指二本分にある「天枢」、
首の後ろの根元、第一胸椎棘突起の上に位置する「大椎」、
第三胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「肺兪」、
第九胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「肝兪」、
第二腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」、
第四腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「大腸兪」などが効果的。
しかし、しもやけになったら、ツボに頼るだけでなく、
体力の回復を図ることが大切なことを肝に銘じておきましょう。

天枢(てんすう) 中指のはらで押してみましょう。
三陰交(さんいんこう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
大椎(だいつい)  中指のはらで押してみましょう。
肝兪(かんゆ) 中指のはらで押してみましょう。
肺兪(はいゆ) 中指のはらで押してみましょう。
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう。
大腸兪(だいちょうゆ) 親指のはらで押してみましょう。



「ねんざ・こむら返り」によいツボ

足首や手首の関節が動ける範囲を通り越して無理に引っ張られた時に起きるのがねんざ。
こむら返りは、ふくらはぎが痙って起こる筋肉の硬直した状態。
ねんざの時は、まず腫れが引くまで十分冷やしてから、ツボを押さえます。



ねんざ・こむら返り

手首の場合は、手首の甲側の関節の中央に位置する「陽池」、
その小指寄りのくぼみに位置する「陽谷」、
手のひら側の手首の中心に位置する「大陵」が効果的。
足首の場合には、外くるぶしのすぐ後ろに位置する「崑崙」、
足首の正面中央のくぼみに位置する「解谿」、
内くるぶしのすぐ後ろに位置する「太谿」のツボを押さえて下さい。
こむら返りの時は、膝の裏のくぼみの真ん中に位置する「委中」、
腰の第四腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「大腸兪」、
ふくらはぎのほぼ中央で筋肉がアキレス腱に変わるところに位置する「承山」、
を指圧するといいでしょう。
んざの時は冷やして腫れが引いたら温めること。
こむら返りの時は温めてからツボを押さえましょう。
スポーツ中のねんざもこむら返りも、
予防するためには準備運動を欠かさないことが肝心です。

大陵(たいりょう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
太谿(たいけい) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
解谿(かいけい) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
陽池(ようち) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
崑崙(こんろん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
委中(いちゅう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
大腸兪(だいちょうゆ) 親指のはらで押してみましょう。
陽谷(ようこく) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
承山(しょうざん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。



「花粉症」によいツボ

花粉症の時期、街ゆく人や職場の同僚などの中に
マスク姿を見かけるのはそう珍しいことではありません。
かぜをひいているのかな?と思うと、花粉症に代表される
アレルギー性鼻炎というケースも多いようです。



鼻水、鼻づまりなど花粉症の諸症状
で悩まされている時は、
ぜひツボ療法を試してみましょう。

不思議とアレルギー体質の人に共通して
背中上部の一点で強い痛みを感じますが、
これが首の後ろの根元、第一胸椎棘突起の上に位置する「大椎」で、
指先でゆっくり時間をかけてもみほぐすのが効果的です。
この症状では、鼻づまりの際には頭のてっぺんに位置する「百会」、
内目尻と鼻の根元の中間のくぼみに位置する「睛明」、
小鼻の両脇に位置する「迎香」を指圧してみてください。
また足の外側のくるぶしと膝のほぼ中央に位置する「飛陽」も、
昔から鼻づまりに効くツボとして知られています。

百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう。
飛陽(ひよう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
迎香(げいこう) 人差し指のはらで押してみましょう。
晴明(せいめい)人差し指のはらで押してみましょう。
大椎(だいつい) 中指のはらで押してみましょう。



「冷え性」によいツボ

人が急な温度変化に対応できるのは5℃以内といわれています。
外気温と室内気温の差が、その境目を超えると…。
自律神経機能が低下して、いわゆる冷房病に。
夏を迎え、屋外から冷房の効いた室内へ移動する機会が多い
夏の時期、冷え性対策に万全な備えを。



冷え性

冷え性に効くツボとしては、へその両外側に位置する「肓兪」があります。
さらに腰の第四腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「大腸兪」、
第一仙骨椎棘突起下から斜め下へ指一本分に位置する「上りょう」
も骨盤内の臓器を整える上で効果的です。
特に足が冷えるという場合には、足裏で足の指を屈して
最もくぼむところに位置する「湧泉」のツボも効果的。
冷房の冷たい風邪を頭・首・上背部に受けると頭痛・肩こり・風邪の元になり、
鼻の弱い人は鼻炎に、呼吸器の弱い人は喘息になりやすいので要注意です。

湧泉(ゆうせん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
肓兪(こうゆ) 中指のはらで押してみましょう。
上りょう(じょうりょう) 親指のはらで押してみましょう。
大腸兪(だいちょうゆ) 親指のはらで押してみましょう。



「夏ばて」によいツボ

夏を迎え、暑さが増してくるととたんに
体力が衰えてくることがあります。
それが、いわゆる夏バテ。



夏バテ

“駅やデパートの階段などですぐ息切れするな”と感じたら、
鎖骨外端下のくぼみから指一本分下がったところに位置する「中府」
のツボを押してみてください。指先で体の芯に通るほど強く、3~5回繰り返します。
さらに首と胸の境目のくぼみに位置する「天突」というツボも、同様に効果的です。
疲れやすい体質を東洋医学では“腎虚”と呼ぶので、
腎臓の機能を高めるのも体力回復につながります。
腰の第二腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」、
第一腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「三焦兪」といった個所が、
顕著な効き目があるツボとして知られています。
ムシムシ暑い日本の夏ですが、健康管理に役立つ
これらのツボを利用して、元気に乗り切りましょう。

天突(てんとつ) 人差し指のはらで押してみましょう。
中府(ちゅうふ)中指のはらで押してみましょう。
三焦兪(さんしょうゆ) 親指のはらで押してみましょう。
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう。



「肌荒れ・皮膚の異常」によいツボ

カサつく、ザラザラするといった肌の荒れを治すためには、
やはり全身の体調を整える事が基本。



肌の荒れ・皮膚の異常

先天の気(人間が生まれたときから備えている生体のエネルギー)が宿るといわれる
腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」、
後天の気(飲食物から得るエネルギー)が宿るといわれる
第一腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「三焦兪」を刺激してみましょう。
手首の甲側の関節の中央に位置する「陽池」、
足の内くるぶしのすぐ後ろに位置する「太谿」は、
内臓の状態を整え、栄養を体中に行き渡らせるのに効果的なツボです。
へそから指四本分下に位置する「関元」も胃腸の働きを整えます。
アレルギー体質からくるじんま疹や湿疹には、
首の後ろの根元、第一胸椎棘突起の上に位置する「大椎」、
しみ、そばかす、いぼなどの皮膚の異常には、
背中の第三胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「肺兪」
と鎖骨の外側のくぼみから指一本分下に位置する「中府」、
皮膚病には手首の小指側の骨の隆起のところに位置する「養老」が効果的。
それぞれの症状にあったツボ療法をしてみましょう。

中府(ちゅうふ) 中指のはらで押してみましょう。
太谿(たいけい) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
関元(かんげん) 中指のはらで押してみましょう。
大椎(だいつい) 中指のはらで押してみましょう。
肺兪(はいゆ) 中指のはらで押してみましょう。
三焦兪(さんしょうゆ)
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう。
陽池(ようち) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
養老(ようろう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。



「蕁麻疹」によいツボ

食べたものでじんま疹がおき“かゆい”思いをした人も多いはず。
これはアレルギー体質が原因の場合が多いものです。
じんま疹以外でも、湿疹・ニキビ・吹き出物・そばかす・いぼなどの
皮膚の異常に悩む人は多いでしょう。



じんま疹

首の後ろの根元、第一胸椎棘突起の上に位置する「大椎」は
アレルギー体質に効果があるツボとしてよく知られています
この場合、指圧でもよいのですが、
ドライヤーを使った温熱刺激も効果的です。
さらに背中の第三胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「肺兪」、
第九胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「肝兪」、
第十二胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「胃兪」、
鎖骨の外側のくぼみ下に位置する「「中府」、
手首の小指側の骨の隆起のところに位置する「養老」
といったツボも皮膚病に効果を発揮します。

中府(ちゅうふ) 中指のはらで押してみましょう。
大椎(だいつい) 中指のはらで押してみましょう。
肺兪(はいゆ) 中指のはらで押してみましょう。
肝兪(かんゆ) 中指のはらで押してみましょう。
養老(ようろう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
胃兪(いゆ) 親指のはらで押してみましょう。



「ニキビ・吹き出物」によいツボ

「ニキビは青春のシンボル」などとはいってもニキビは悩みの種。
また、吹出物も、特に女性にとっては美容上からしても決して好ましいものではありません。



ニキビ・吹き出物

これらの皮膚の異常に直接・間接的に作用するツボとして
背中の第三胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「肺兪」、
第七胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「肝兪」、
腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」があります。
さらに鎖骨の外側のくぼみから指一本分下に位置する「中府」、
手首の小指の付け根に位置する「養老」、
手のひら側の手首の親指側に位置する「太淵」などのツボも非常に効果的です。
ニキビや吹き出物のほか、じんましんや湿疹といった皮膚の疾患は
アレルギー体質の人がかかりやすいため、
同体質の改善に効果がある首の後ろの根元、
第一胸椎棘突起上に位置する「大椎」を刺激するといいでしょう。

中府(ちゅうふ) 中指のはらで押してみましょう。
太淵(だいえん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう。
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①眼精疲労
②腕・手の痛み
③膝・足の痛み
④太り過ぎ
⑤痩せすぎ
⑥しもやけ
⑦風邪
⑧花粉症
⑨肌の荒れ・皮膚の異常
⑩じんま疹
⑪ニキビ・吹き出物
⑫夏バテ
⑬冷え性
⑭寝違い
⑮ねんざ・こむら返り
⑯便秘・下痢
⑰脱毛・髪の異常
⑱ストレス
⑲ノイローゼ
⑳ヒステリー

ツボの押し方の基本
ツボを押す時は、強すぎず、ほどよく気持ちのいい刺激
で3~5秒押すのが効果的です。

【押す】 中指のはらを使って押す方法です。
【押す】 親指のはらを使って押す方法です。
【押す】 人差し指のはらを使って押す方法です。
【押す】 親指の先を使って押す方法です。
【もむ】 手のひら、指全体を使ってもみほぐす方法です。
【たたく】 こぶし、手のひらを使い軽く「トントン」たたく方法です。



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からだの疲れ

肉体的な疲れは集中力や気力を奪い、
精神的な疲労感にもつながりやすいものです。
日常の生活でたまってしまった疲労にはツボ療法が効果的。
疲労に対する基本のツボは、みずおちとへそを結んだ線の中央「中かん」、
へその真下指二本分下がったところにある「気海」、
手首甲側の関節の中央「陽池」、
腰の第一腰椎棘突起下から左右外側に指二本分「三焦兪」です。
さらに、補助的なツボとして、足の裏で足指を曲げると最もくぼむ場所の「湧泉」、
手のひらのほぼ中央で、こぶしを握ると中指と薬指が
手のひらにあたるところの中間「労宮」も使うとよいでしょう。
しかし、ツボ療法に頼るだけではなくまず生活のリズムを整えることも大切です。
十分な睡眠と心安らぐ休憩を心がけましょう。

中かん(ちゅうかん) 中指のはらで押してみましょう
湧泉(ゆうせん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
気海(きかい) 中指のはらで押してみましょう
三焦兪(さんしょうゆ) 親指のはらで押してみましょう
陽池(ようち) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
労宮(ろうきゅう) 指全体を使いもみほぐしてみましょう



肩こり

今日、OA機器の長時間使用などによって、
“肩こり予備軍”は年々増えているのが現状です。
そんな肩こりには、首を前に倒した状態で首の突っ張りと肩の骨を結んだ線の中間、
筋肉の盛り上がった辺りの「肩井」が効果的です。
また第四胸椎棘突起下より左右外側へ指四本分の「膏肓」も効果的です。
肘を曲げた時にできる横しわの外端「曲池」も、
いつでもどこでも手軽に使える便利なツボです。

雲門(うもん) 人差指のはらで押してみましょう
肩ぐう(けんぐう) 人差し指のはらで押してみましょう
肩外兪(けんがいゆ) 中指のはらで押してみましょう
肩井(けんせい) こぶしで貸軽く「トントン」たたいてみましょう
肩りょう(けんりょう) 中指のはらで押してみましょう
曲池(きょくち) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
天宗(てんそう) 中指のはらで押してみましょう
膏肓(こうこう) 中指のはらで押してみましょう



腰痛

腰の痛みというと、昔はお年寄りのものと思われがちでしたが、
最近は若い人にも多く見受けられるようです。
特に、ぎっくり腰や椎間板ヘルニア、変形性腰椎症などを患った場合は、
その痛みに音をあげてしまうことでしょう。
そのような時、腰痛をやわらげてくれるツボは、
腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」、
第四腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「大腸兪」、
第五腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「関元兪」で、
腰痛の三大ツボといわれています。さらに、へその左右外側へ指二本分にある「天枢」、
ふくらはぎのほぼ中央筋肉がアキレス腱に変わる位置の「承山」、
足首正面中央のくぼみ「解谿」を押さえるといいでしょう。
三大ツボから順に「天枢」「承山」「解谿」と指圧していくのが治療のコツです。

天枢(てんすう) 中指のはらで押してみましょう
承山(しょうざん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
解谿(かいけい) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう
関元兪(かんげんゆ) 親指のはらで押してみましょう
大腸兪(だいちょうゆ) 親指のはらで押してみましょう



頭痛

風邪を引いた時はもちろん、
そうでない時でも頭痛や頭重の症状は現れます。
頭全体、特に頭の真が痛い時には、頭のてっぺんで、
左右の耳を結んだ線と眉間から真っすぐ後ろに上がった
線が交差する位置の「百会」のツボが効果的。
さらに「百会」の後方指二本分の「後頂」も頭痛に効きます。
また額の生え際の中心から親指幅半分上がったところの「神庭」、
偏頭痛なら「神庭」から左右外側へ指二本分の「曲差」のツボを押さえてみてください。
側頭部のこめかみのツボ「太陽」、も効果的です。
肩こりをともなう頭痛には、首の後ろの根元と肩先を結んだ
線の真ん中「肩井」を試してみましょう。
また、風邪で下痢気味の時は、肘の曲がり目の親指側「曲池」、
鼻水が出る時には「百会」のツボも効果的です。

曲差(きょくさ) 人差し指のはらで押してみましょう
百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう
太陽(たいよう) 人差し指のはらで押してみましょう
神庭(しんてい) 人差し指のはらで押してみましょう
後頂(ごちょう) 人差し指のはらで押してみましょう
肩井(けんせい) こぶしで軽く「とんとん」たたいてみましょう
曲池(きょくち) 指全体を使いもみほぐしてみましょう



目の疲れ・鼻づまり

風邪を引いた際や花粉症になると鼻がつまったり、
鼻水やクシャミが止まらない、目のかゆみや充血、
涙目などで不快な思いをするころもあるでしょう。
鼻づまりに悩まされている際にツボ療法では、
まず頭のてっぺん中央にある、内目尻と鼻の根元の中間のくぼみ「睛明」、
小鼻の両脇の「迎香」を押さえます。このほかにも、
人差し指と親指の間のくぼみ「合谷」をいうツボが昔からよく効くとされています。
また、アレルギー体質で花粉症などによる鼻づまりには首の後ろの根元、
第一胸椎棘突起の上にある「大椎」のツボを押さえるのを忘れないようにしましょう。
目のかゆみには内目尻と鼻の根元の中間のくぼみ「睛明」、
目の下の「承泣」のツボを刺激してみてください。
指で2~3秒押したら離すという動作を繰り返し行うことで、
徐々にかゆみが治まり、目がすっきりしてきます。
ツボ療法は現代生活で失われがちな自然治癒力や
免疫力を高めるためにも役立ちます。

太陽(たいよう) 人差し指のはらで押してみましょう
百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう
承泣(しょうきゅう) 人差し指のはらで押してみましょう
睛明(せいめい) 人差し指のはらで押してみましょう
迎香(げいこう) 人差し指のはらで押してみましょう
大椎(だいつい) 中指のはらで押してみましょう
合谷(ごうこく) 指全体を使いもみほぐしてみましょう




鍼灸を現代病に活かす
大山鍼灸院 「東洋医学
鍼灸ツボ療法の実際」


のどの痛み

のどが痛くて声が出せない、
あるいは食べ物がのどを通らない、
といった症状は風邪をひいたときなど誰もが経験することでしょう。
のどの痛みを感じたら、のど仏の中心から左右外側へ指二本分
で脈を触れたところにある「人迎」を軽く抑えてみてください。
さらに、のど仏の下で胸の骨の上にあるくぼみの中心「天突」、
そこから左右外側へ指二本分のツボ「気舎」も効果的です。
風邪が原因ののどの痛みなら、風邪によく効くツボを押さえてみてください。
風邪は東洋医学では、風邪という邪気が入ってきて鼻水が出たり、
のどが痛くなる症状を現すと考えられています。
この風邪が最初に入ってくるのが、第二胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分の「風門」というツボで、
それが首の後ろの中央のくぼみと耳の後ろの骨を結んだ
線の中間で左右に位置する「風池」にたまり、
中央のくぼみから上へ親指幅約半分の「風府」に集まるといわれています。

人迎(じんげい) 人差し指のはらで押してみましょう
気舎(きしゃ) 人差し指のはらで押してみましょう
天突(てんとつ) 人差し指のはらで押してみましょう
風府(ふうふ) 中指のはらで押してみましょう
風池(ふうち) 中指のはらで押してみましょう
風門(ふうもん)中指のはらで押してみましょう



吐き気・嘔吐

吐き気や嘔吐は、消化器系の病気や
風邪をはじめ、怖いところでは脳卒中や脳腫瘍、
さらにはメニエール病などによっても起こります。
このうち、いちばん多いのは、やはり胃の病気によるもの。
効果的なツボとしては、まず背中の第十一胸椎棘突起下より
左右外側へ指二本分にある「脾兪」、さらに棘突起1つ分下の「胃兪」が有名です。
また、のど仏真下のくぼみから指二本分左右両側の「気舎」も、
吐き気によく効くツボとして知られています。
食あたりに効き、解毒作用があるのは、
向こうずねの内側で内くるぶしから指五本分上がったところの「築賓」。
各ツボを指で刺激したり指圧することで、症状を軽くすることができます。
慢性胃炎に悩まされている方の場合は、
灸治療を行えば一層効果を発揮するでしょう。

築賓(ちくひん) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
気舎(きしゃ) 人差し指のはらで押してみましょう
脾兪(ひゆ)中指のはらで押してみましょう
胃兪(いゆ)中指のはらで押してみましょう



食欲不振・下痢

食欲不振の時、夏場に多い食あたりや
下痢症状にとてもよく効くツボがあります。
食欲不振には背中の第九胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「肝兪」、
同様に第十一胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分にある「脾兪」、
背中の第十二胸椎棘突起下より左右両側へ指二本分の「胃兪」をまず指圧してみてください。
東洋医学では、食欲は「脾の臓と胃の腑」がコントロールしているといわれているからです。
さらに膝下の外側のくぼみから指四本分下の「足三里」も効果的です。
下痢には、第四腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「大腸兪」、
第一正中仙骨稜より左右下外側へ指二本分にある「小腸兪」、
へその左右外側へ指二本分にある「天枢」、
そこから下へ指三本分の「大巨」が下痢に効くツボです。
さらに、膝の下の外側のくぼみから指四本分下の「足三里」もを指圧すれば、
狂っていた胃腸の機能のバランスが整います。
なお「天枢」や「足三里」のツボは便秘に悩まされている人にも役立ち、
覚えていると損はありません。

天枢(てんすう) 中指のはらで押してみましょう
大巨(だいこ) 中指のはらで押してみましょう
肝兪(かんゆ)中指のはらで押してみましょう
脾兪(ひゆ)中指のはらで押してみましょう
胃兪(いゆ)中指のはらで押してみましょう
大腸兪(だいちょうゆ) 親指のはらで押してみましょう
小腸兪(しょうちょうゆ)親指のはらで押してみましょう
足三里(あしさんり) 指全体を使いもみほぐしてみましょう



肥満

標準体重({身長-100}×0.9)に比べ+20%以上
を肥満といい、減量を必要とします。
摂取カロリーを制限する食事療法、
適度に身体を動かす運動療法に加えて
ツボ療法で全身の機能を整えましょう。
指圧、マッサージ、灸ともに効果は大。
ツボとしては頭のてっぺん中央にある「百会」、
へそから真下へ指四本分の「関元」、
背中では第十一胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分にある「脾兪」、
第十二胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」が効果的です。
また内くるぶしから上へ指四本分の「三陰交」、
膝の下の外側のくぼみから指四本分下の「足三里」
のツボもよいといわれています。」

百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう
関元(かんげん) 中指のはらで押してみましょう
足三里(あしさんり) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
三陰交(さんいんこう) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
脾兪(ひゆ) 中指のはらで押してみましょう
胃兪(いゆ) 親指のはらで押してみましょう
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう



鍼灸を現代病に活かす
大山鍼灸院 「東洋医学
鍼灸ツボ療法の実際」


不眠症

心地よい眠りが得られない、
いわゆる不眠症の原因は精神的なものが考えられますが、
加えて肉体的な症状をともなう場合もあります。
不眠で悩む人はみずおちから左右の脇腹にかけて重苦しい、
背中が凝る、足が冷えるといった症状を訴えることが多いのも事実です。
こういった際には、ツボ療法を試みてみましょう。
たとえば第九肋軟骨付着部の下際「期門」、
へそから指三本分下の「関元」、
足の裏で足指を曲げると最もくぼむ場所の「湧泉」。
さらに、首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右両側「天柱」、
第七胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分「膈兪」、
同じく第九胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分「肝兪」、
腰の大二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」などを刺激すると効果的です。
体調が整えば気分もスッキリ、眠りもグッスリ。ツボ療法で快適な眠りと目覚めを。

期門(きもん) 中指のはらで押してみましょう
関元(かんげん) 中指のはらで押してみましょう
天柱(てんちゅう) 中指のはらで押してみましょう
湧泉(ゆうせん) 指全体を使い、もみほぐしてみましょう
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう
膈兪(かくゆ) 中指のはらで押してみましょう
肝兪(かんゆ) 中指のはらで押してみましょう



イライラ

ストレスがたまりやすい現代社会では、何かとイライラすることも多いのでは。
でもいら立ちが高じると血圧が上がって脳卒中や心臓病の引き金にもなりかねません。
そんなイライラを押さえるツボがあります。
頭のてっぺん中央にある「百会」と、首の後ろ髪の生え際にある
二本の太い筋肉の左右両側「天柱」を押さえ、頭の重さを取り除いて下さい。
続いて、第七胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分「膈兪」、
同じく第九胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分「肝兪」を指圧するといいでしょう。
また消化器官を整えるために膝下の外側のくぼみから指四本分下の「足三里」、
内くるぶしから上へ指四本分「三陰交」を押さえるのも効果的。
肘を曲げた時にできる横しわの外溝「曲池」、
人差し指と親指の間のくぼみ「合谷」も、
いくでもどこでも手軽に使える便利なツボ。
イライラした時にツボを押さえるこころの余裕が、気を静めてくれます。

百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう
天柱(てんちゅう) 中指のはらで押してみましょう
足三里(あしさんり) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
膈兪(かくゆ) 中指のはらで押してみましょう
三陰交(さんいんこう) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
肝兪(かんゆ) 中指のはらで押してみましょう
曲池(きょくち) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
合谷(ごうこく) 指全体を使いもみほぐしてみましょう



むくみ

1日立ち仕事をしたり、座って過ごしたりして、
夕方になって靴が窮屈に感じたことはありませんか?
これは血液の循環が悪くなったことによって
起こる足のむくみの一種です。
こんな場合、ツボ療法が効果的です。
腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」、
さらに正中仙骨稜第二仙椎 棘突起下より左右外側へ
指二本分のところにある「膀胱兪」は
に腎臓に関わる症状の場合に効果的です。
へそから親指幅分上の「水分」、
へその左右外側へ指二本分にある「天枢」、
手首甲側の関節の中央「陽池」、
内くるぶしから上へ指三本分でアキレス腱の縁に位置する「復溜」なども、
ぜひ押さえてみてください。一方、むくみがひどい場合、
軽い血行障害ではなく他に原因があることなども考えられますから、
専門医に相談するなど、症状に応じた対応を取ることも肝心です。

水分(すいぶん) 中指のはらで押してみましょう
天枢(てんすう) 中指のはらで押してみましょう
復溜(ふくりゅう)  指全体を使いもみほぐしてみましょう
陽池(ようち) 指全体を使いもみほぐしてみましょう」
腎兪(じんゆ)  親指のはらで押してみましょう
膀胱兪(ぼうこうゆ) 親指のはらで押してみましょう



のぼせ

精神的な興奮や、自律神経の失調などの
体調の変化が原因で起こる「のぼせ」。
その他、高血圧や更年期障害の症状として、血圧や血液循環に異常がある時にもみられます。
頭と顔がのぼせ手足が冷えているのが特徴で、
東洋医学では、「上熱下寒」といい、天(頭)と地(足)のツボをそれぞれ刺激し、
血の巡りを天地の境のへその位置に整えるようにします。
天部では、頭のてっぺん中央にある「百会」、
首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側「天柱」、
さらにその外側のくぼみに位置する「風池」などが有効。
地部では、内くるぶしから上へ指四本部「三陰交」、
さらに上へ指三本分からややふくらはぎよりに位置する「築賓」がよく効きます。
そのほか、へそから指四本分下の「関元」、
そこから左右外側へ指三本分よりやや上に位置する「大巨」
なども下半身の血行をよくし、のぼせを抑える効果があります。
ツボ療法と同時に「足浴」をすることも効果的。
ご家庭で試してみてはいかがでしょう。

百会(ひゃくえ) 人差し指のはらで押してみましょう
天柱(てんちゅう) 中指のはらで押してみましょう
風池(ふうち)中指のはらで押してみましょう
大巨(だいこ) 中指のはらで押してみましょう
関元(かんげん) 中指のはらで押してみましょう
築賓(ちくひん) 指全体を使いもみほぐしてみましょう指全体を使いもみほぐしてみましょう
三陰交(さんいんこう)指全体を使いもみほぐしてみましょう



鍼灸を現代病に活かす
大山鍼灸院 「東洋医学
鍼灸ツボ療法の実際」


生理痛

生理痛や月経不順は、女性特有の大きな悩みです。
下腹の張りや痛み、頭痛、肩こり、腰痛、のぼせ、
足の冷えなど、症状は人によってさまざま。
一般に月経の周期は25~36日以内といわれていますが、
この範囲を超えて短かったり長かったりしたら、注意が必要です。
そうした方は、気軽にできるツボ療法をまず試してみてください。
腰の第二仙椎棘突起下から左右に指四本分のところにある「胞膏」は、
特に子宮をつかさどるツボとして婦人病治療には欠かせません。
さらに、へその真下指二本分下がったところにある「気海」
と指六本分下がったところにある「中極」も、
婦人病によく効くツボです。
また、ひざ上の内側のくぼみ上端の「血海」、
内くるぶしから上へ指四本分「三陰交」も
月経周期を整え、整理に伴う不快な症状を緩和する働きがあります。

気海(きかい) 中指のはらで押してみましょう
中極(ちゅうきょく) 中指のはらで押してみましょう
胞膏(ほうこう) 親指のはらで押してみましょう
血海(けっかい) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
三陰交(さんいんこう) 指全体を使いもみほぐしてみましょう



不妊症

巷間、「子宝に恵まれる」という言葉は耳にしますが、
望んでいても「恵まれない」ケースもあるのでは。
そんな時、ツボ療法が効果を発揮する事があります。
不妊症は、婦人科臓器に支障がない限り、
一般的に言って虚弱体質や冷え性の方に多いようです。
頭がのぼせて足が冷える、といった症状には、
背中の第四胸椎棘突起の下から左右指四本分の場所「膏肓」、
手首甲側の関節の中央「陽池」、
足のうちくるぶしから上へ指四本分「三陰交」などのツボがもってこい。
このほか、婦人科の病気に対しては、腰に位置する「三焦兪」、「胞膏」、
へそから指四本分下の「関元」などが有効。
しかし、不妊症においては、精神的な状態も大事な要素のひとつとして考える事ができます。
日常生活のうえでの“ツボを押さえる”ことも重要なことではないでしょうか?

壇中(だんちゅう) 中指のはらで押してみましょう
関元(かんげん) 中指のはらで押してみましょう
三陰交(さんいんこう) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
膏肓(こうこう) 中指のはらで押してみましょう
三焦兪(さんしょうゆ) 親指のはらで押してみましょう
胞膏(ほうこう) 親指のはらで押してみましょう
陽池(ようち) 指全体を使いもみほぐしてみましょう



つわり

TVドラマなどで、女性が突然吐き気を訴え、周りの人間が「妊娠?」
と騒ぎ出すシーンがしばしば見受けられます。
このように妊娠初期特有の悪心、嘔吐感をつわりといい、
軽症のものを含めると妊娠の50~60%に認められるそうです。
妊婦にはとてもつらいつわりですが、ツボ療法で
この状態を多少なりとも和らげることができるでしょう。
まず、背中の第十二胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分の「胃兪」、
みずおちとへそを結んだ線の中央「中完」、
手首内側の中央から上へ指三本分の「内関」、
膝の下の外側のくぼみから指四本分下の「足三里」のツボを
押さえてみてください。このツボ刺激により、だいぶ楽になるはずです。
特に胃気虚弱な人は、妊娠による月経停止にとって気が胃を突き上げ(上逆)、
かなり強い悪心・嘔吐の症状が現れますが、
ツボ療法を行うことで胃の機能を正常な状態に戻すことができます。

中かん(ちゅうかん) 中指のはらで押してみましょう
足三里(あしさんり) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
内関(ないかん) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
胃兪(いゆ) 親指のはらで押してみましょう



乳腺炎

母乳授乳中に乳頭の亀裂や乳汁」滞留などによって起こるのが乳腺炎。
乳首の傷からブドウ球菌などの化膿菌が入って感染します。
乳房が腫れて堅くなったり、痛みもひどく、38度前後の発熱も。
炎症の激しい場合は専門医の受信が必要ですが、
比較的軽い場合にはツボ療法を試してみるのも一手です。
基本となるツボのひとつは、まず肘を曲げた時にできる横しわの外溝「曲池」。
そして、人差し指と親指の間のくぼみ「合谷」。
さらに、足の甲で親指と第二指が組み合わさるtところの
前のくぼみ「天宗」などが効果のあるツボとして知られています。
これらのツボは、いずれも爪楊枝などで刺激するといいでしょう。
また、症状の初期のうちは、搾乳を怠らないと共に、
乳首を清潔にしておくことが肝心です。

壇中(だんちゅう) 中指のはらで押してみましょう
曲池(きょくち) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
合谷(ごうこく) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
太衝(たいしょう) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
天宗(てんそう) 中指のはらで押してみましょう



夜尿症

漫画などで、庭先に干した布団の前で子どもが立っている、
そんな光景を何度も繰り返してみた経験があります。
「おねしょ」してしまうのは、小さいお子さんの常。
いわゆる夜尿症です。同症状は、冷え性の子供に多くみられます。
ツボ療法では、腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」、
そこから外側へ指二本分の「志室」、
腰の第二仙椎棘突起下より左右外側へ指二本分のところにある「膀胱兪」、
へそから指四本分下の「関元」、さらに指二本分下の「中極」
などが効果的なツボとして知られています。
足にも効果的なツボが存在します。
膝の下の外側のくぼみから指四本分下の「足三里」、
足の親指の爪生え際の小指側「太敦」など。
就寝前の水分摂取を控え、排尿を済ましておく、
また日中の定期的な排尿習慣を養うことも大切。
幼児期の「おねしょ」に関しては、精神的な部分も多いといわれています。
ツボを押さえるという行為が子どもに対するスキンシップにつながるなら、
それは意味があることなのでは?

関元(かんげん) 中指のはらで押してみましょう
中極(ちゅうきょく) 中指のはらで押してみましょう
腎兪(じんゆ) 親指のはらで押してみましょう
膀胱兪(ぼうこうゆ) 親指のはらで押してみましょう
志室(ししつ) 親指のはらで押してみましょう
足三里(あしさんり) 指全体を使いもみほぐしてみましょう
太敦(たいとん) 指全体を使いもみほぐしてみましょう



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鍼灸ツボ療法の実際」



                                      


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大山宗伯東洋医学記念館鍼灸治療室
婦人科の鍼灸ツボ療法の実際①

問診法

年齢、性別、職業、既往歴、家族歴、現病歴、嗜好、便通、月経、生理の状況等、
東洋医学は「証」の診断に重点が置かれているので、患者の自覚症状の把握は、最も重要である。
五味をはじめ、下記にあげるような症状の有無を把握する。
また、病は必ず経路の異常を伴うため、経路に沿った痛み、しびれ、緊張感等の有無は見落とせない。
 
臓腑経路の異常を表わす症状の主なものを列記する。

No.1) 木

 「木は胸脇痛、心下満を主とし、
春、風、弦、涙、目、青、呼、角、怒、酸、筋、視、燥、握、
爪に特徴を現わし、木の流注をよく診る」
 
a) 肝実:
怒りっぽく、逆気して時として頭眩、眼球結膜の充血、流涙、腋下から側腹部にかけての痛みや張り。
口内が苦み酸味、あるいは口渇。精神不安著しく煩々として安眠出来ない。
手足の筋肉の強直、後弓反張、腓腹筋痙攣、耳鳴り、月経不順、陰部の痛み、肝経にそった痛み等。

b)肝虚:
目がかすみ、視力減退、眩暈、目疲れ、両側側胸部から側腹部にかけて筋攣。
うつ症の傾向にあり、いつも人から追いかけられているような不安感。
陰嚢が引っぱられるような鈍痛、下腹部が張り、頻尿の傾向にあり遺尿し易い。
耳鳴り、立ちくらみ、気力減退、性欲減退等。

c)胆実:
頭痛、特に側頭痛、頭重、発熱、発汗、口中の苦味。
舌が粘り、赤黄の舌苔、酸水の嘔吐、鼓腸、怒り易く勇敢。
不眠又は好眠、眩暈、耳鳴り、胸腹側痛等。

d)胆虚:
溜息をつき、手足の脱力感あり、目に力が無く、物がかすんで見える。眩暈ありよろめく。
球結膜に黄疸、顔面に汚い色素沈着、不眠。
力無く煩悶(もだえる)する。
舌は白滑で粘るか淡紅。舌苔は少ない。


No.2) 火
 
「火は身熱を主とし、
夏、熱、暑、洪、汗、舌、赤、笑、言、徴、喜、苦、血脈、歩、焦、憂、
面に特徴を現わす。 火の流注をよく診る」

a)心実:
狂気のように譫語し、顔面赤く、火が燃えるような訴え、時として喜笑して止まない。
火の経路が痛み、特に心胸部が針で刺されるように痛む。
微熱あり、尿の色は黄赤。
吐血、鼻出血、口渇、四肢重く、大便不利。
口苦く、舌が赤い。

b)心虚:
不安著しく憂愁で驚悸、恐怖の夢多し。
睡眠不安、健忘、心中騒然とし側胸部から背部にかけてひきつれて痛む。
盗汗等。

c)小腸実:
腹痛、特に下腹部痛、あるいは腰背部へ睾丸が引きつけられるように痛む。
排尿すると気分が良い。胸苦しく、咽喉痛あり、口中に可能性疾患を生ず。
頸が腫れて痛み回わせない。
舌は黄で周辺部は赤。

d)小腸虚:偏頭痛、特に後頭部、耳後部痛。
耳鳴り、排尿は頻回で不利。舌は薄白。


No.3) 土

 「土は体重筋痛を主とし、
土用、湿、緩、涎、口唇、黄、歌、宮、思、甘、肌肉、坐、
香に特徴を現わす、土経の流注をよくみる」。

a)脾実:
筋肉痛、特に下肢の筋肉痛。
脱力、筋肉萎縮、萎えて起立出来ない。
胸胃部に膨満感あり。腹痛時に臍周囲の間歇的腹痛。
皮膚は黄色がかり時に下痢、嘔吐。

b)脾虚:
下痢、腹痛、鼓腸、嘔吐著しく、力無く四肢の運動のままならず、
唇・皮膚は乾き、疲れ著しいために臥位を好む。
四肢が冷え、食物に味がない。

c)胃実:
心窩部膨満し痛み、胸やけして止まず、食欲旺盛で肥満。
顔面がほてり鼻出血、歯根の腫脹、上歯痛、舌は赤く厚い。
特に飲食少なくしてしかも肥る。

(ニ)胃虚:
体・腹が冷、下肢特に脛骨外側部が冷える。
腹痛、食欲減退著しく四肢が疲れ易い。
胃部が膨張し、胃液を吐き、しゃっくり、舌は白滑で舌苔は淡い。


No.4) 金

 「金は喘咳寒熱を主とする。
秋、燥、浮、毛ショク、涕、鼻、白、哭、商、悲、辛、皮、伏、腥、咳、
毛を特徴とする。 金経の流注を診る」。

(イ)肺実:
発作性の咳をして上気する。同時に肩背痛、側胸痛あり。
咳に粘稠性の痰を喀出し、時に膿性痰を出し、なま臭い悪臭。咽喉痛。鼻出血等。

(ロ)肺虚:
慢性の気管支喘息、呼吸困難、慢性の咳嗽、痰は少なく白い。
身体が冷たく、冷汗・盗汗をかく。両頬は紅色で色白、声がかすれて痩せる。舌は淡く薄い。

(ハ)大腸実:
痔疾、腹膨あり、下歯痛、鼻出血、咽頭の乾燥感、面疔等顔面の急性下痢、
裏急後重、時として便秘、膿血便。舌は黄色で乾燥。

(ニ)大腸虚:
慢性下痢、肛門脱出、腹痛、腹鳴、腹部膨満あり。但し腹部は柔軟。
四肢の厥冷、下歯痛、舌は白滑。苔は少ない。


5) 水

 「水は小腹痛み逆す。
冬、寒、沈石、唾、耳、黒、呻、羽、恐、驚、骨髄、志、立、腐、慄、
髪を特徴とす。 水経の流注を診る」。

(イ)腎実:
体全体の浮腫。盗汗をかき、顔色浅黒い。腹部膨満感あり。下痢。
胸騒ぎがして恐れる。 生殖器痛あり、足底部の燥感。

(ロ)腎虚:
腰・背部・下肢が冷え、顔面頭部は逆にのぼせる。疲れ易く根気が続かず物音等に驚き易い。
精力減退、インポテンツ、精液精子少なく記憶力低下。
声がかすれ、舌下咽喉痛。顔面はどす黒く下眼瞼が黒紫色。

(ハ)膀胱実:
頭痛、後頭痛、項背痛、眼痛・流涙等眼疾患。
癲癇、発熱、頻尿・排尿痛等急性膀胱炎症状。尿路結石、下腹部痛等。

(ニ)膀胱虚:
腰痛、下肢後側痛、肩こり、後頭痛、背腰下肢の冷え。
冷えからくる婦人の頻尿及び排尿痛等。


6) 心包経と三焦経

 「心包経は心に同伴するもので相火と言われ、
心にほぼ同じと考えてよい」と言われているのでここでは略す。

(イ)三焦実:
顔面頭部の煩熱、著しい発汗、耳鳴り、難聴、後頭痛、耳後の腫脹・痛み。
胸部膨張感あり呼吸が荒く短い。腹部膨張、舌が乾き、大小便不通等。

(ロ)三焦虚:
精神不安定で物事が手につかない。音声が出にくい。呼吸困難、呼吸微弱。
腹部が冷え、腹痛、水様性下痢あり腹部圧迫されるのを好む。

6) 心包経と三焦経
 「心包経は心に同伴するもので相火と言われ、心にほぼ同じと考えてよい」と言われているのでここでは略す。

(イ)三焦実:顔面頭部の煩熱、著しい発汗、耳鳴り、難聴、後頭痛、耳後の腫脹・痛み。胸部膨張感あり呼吸が荒く短い。腹部膨張、舌が乾き、大小便不通等。

(ロ)三焦虚:精神不安定で物事が手につかない。音声が出にくい。呼吸困難、呼吸微弱。腹部が冷え、腹痛、水様性下痢あり腹部圧迫されるのを好む。


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月経困難症
 月経時の随伴症状としての障害、とくに疼痛が強く日常の作業を妨げるような程度を月経困難症という。
この分類は種々あるが次のような分け方もある。
〈原因〉
 (1) 機能性月経困難症・・・・・子宮発育不全などのために子宮腔が小さく、または子宮筋の発育が不良であるために伸展性に乏しく、月経血が一時に貯留するために子宮壁が強く拡張されることが原因という考えもある。
 (2) 機械的月経困難症・・・・・子宮口の狭小、子宮口の癒着、頸管の狭窄、子宮の強前屈、後屈、子宮内腫瘍などのばあいに、月経血の流出が妨げられて起こる。これは全く機械的な血液流出障害を意味する。
 (3) 神経性月経困難症・・・・・神経質の婦人、ヒステリー性の婦人、そのほか感受性の強い人に多い。月経初潮の頃に受けた性的無知による月経来潮に対する恐怖心、などが潜在意識となって、月経困難症を招致することもあるといわれている。
 (4) 模様性月経困難症・・・・・通常月経時に剥脱した子宮内膜は、細片となって融解せられて子宮外へ血液とともに流出するものであるが、まれにこの内膜が融解されないで原形を保ったままで、または大片として排出されることがある。この際、しばしば                    激しい下腹部痛をともなうものである。
 (5) 炎症性月経困難症・・・・・子宮内膜炎、子宮筋層や附属器などの炎症、卵管や卵巣の膿瘍、骨盤腹膜炎や骨盤結合織炎といった炎症によっておこる。
 (6) 腫瘍性月経困難症・・・・・子宮筋腫、附属器腫瘍、子宮壁内の子宮内膜症などによっておこる。

〈症状〉
 疼痛は下腹部痛が最も多く、次に腰痛である。陣痛様あるいは痙攣性または発作性の痛み、鈍痛などもある。また疼痛の程度も種々であり、一定していない。多くは月経前12~24時間前からくる。機能性のものは月経初日か2日目で症状は軽快するが、それ以外のいわゆる器質的月経困難症では月経修了まで疼痛が持続することが多い。

〈治療〉
 原因療法を第一とし、対症的に治療してゆく。つまり、たとえば腫瘍に対しては外科手術的に、炎症性のものは消炎療法というふうにである。

〈針治療〉
 除痛、止痛効果としての針治療は極めて効果的である。定期的に行えば予防としても効果がある。

*針刺点
 背面・・・・・上リョウ(膀胱経) ○次リョウ(膀胱経) ◎腎兪(膀胱経) ○大腸兪(膀胱経) 志室(膀胱経) 
 腹部・・・・・水道(胃経) ◎関元(任脈) ◎中極(任脈) 
 手(内)・・・・・尺沢(肺経) ○孔最(肺経)
 足(内)・・・・・築賓(腎経) ◎三陰交(脾経) 復瘤(腎経)
 足(外)・・・・・三里(胃経) ○金門(膀胱経) ○崑崙(膀胱経)
 (耳) 子宮、交感、内分泌、神門


過少月経と稀発月経
 過少月経とは、月経の周期が正常であっても、毎月の月経出血量が少ないものをいう。また月経周期の異常に長いものを、稀発月経というが、ともに卵巣および子宮内膜の機能低下によって起こるとされている。
〈原因〉
 原因として、卵巣および子宮の発育不全、小児様体質、脂肪過多、栄養障害、貧血、結核、伝染病、内分泌疾患、全身衰弱などがある。ハリがとくに効を奏する場合、その原因として精神作用によるものや慢性的な冷え症によるものが多い。ここでいう精神 作用は東洋医学的な考え方で、大脳皮質より間脳を経て、脳下垂体あるいは卵巣に精神作用が伝達されて、それが月経に影響を及ぼすというものである。
〈治療〉
 それぞれの症状に応じた原因治療をする。たとえば貧血の患者には貧血の、あるいは栄養改善の処置をほどこすなど。また卵巣機能および性器発育不全の患者には種々のホルモン療法が試みられている。
〈針治療〉
 東洋医学的立場から、次のような部位に施針するが、これも経験および患者の個人差に合わせて、有効なツボを選んで治療すべきである。

*針刺点
 手(外)・・・・・合谷(大腸経)
 腹部・・・・・曲骨(任脈) 大巨(胃経) ○中極(任脈) ○関元(任脈) 竜門(奇穴)
 背面・・・・・○肝愈(膀胱経) 関元愈(膀胱経) ○次リョウ(膀胱経) 長強(督脈)
 足(内)・・・・・崑崙(膀胱経) 陰包(肝経) ◎血海(脾経) ○三陰交(脾経)
 腰部・・・・・○腎兪(膀胱経) 志室(膀胱経) 
 足(内)・・・・・地機(脾経) 照海(腎経)
 (耳) 子宮、腎上腺、卵巣、内分泌、腎


頻発月経と過多月経
 頻発月経とは、周期が異常に短い月経であり、また過多月経とは異常に生理出血量が多い月経をいう。この2つはともに同じ原因に基づくことが多く、交互または同時に起こることも少なくない。また頻発月経は過多月経と合併することもあるが、そのときし ばしば凝固を混じえ、持続日数が長いことなどもあり、貧血に陥ることも珍しくない。
〈原因〉
 原因としての分類は種々あるが、次のようなふうにも考えられる。
 (1) 子宮骨盤内うっ血を起こす疾患、たとえば子宮、卵管、卵巣などの炎症があるとき。あるいは子宮筋腫、子宮の慢性肥大、子宮後屈や子宮脱など。
 (2) また時には骨盤内に炎症があったり、腫瘍があったりしたばあいや、常習便秘や、子宮内の避妊器具が原因であったりすることもある。
 (3) 子宮筋の収縮不全、たとえば発育不全や炎症、あるいは筋腫など。
 (4) ホルモン障害、たとえば脳下垂体、甲状腺、卵巣その他の内分泌腺の機能障害で、思春期や更年期における月経過多などはこれに属する。
〈治療〉
 原因の除去に努めることはいうまでもないが、対症的には、子宮の収縮剤、たとえば麦角剤、脳下垂体後様ホルモン剤、血液凝固促進剤、エストロゲンやアンドロゲンの投与などが試みられている。
〈針治療〉
 次の部位から患者に合った最も有効な部位を選択して、施針する。ハリ治療はあくまで補助手段として用い、その効果を高めるように思われる。

*針刺点
 腹部・・・・・関元(任脈) ○中極(任脈) 
 背面・・・・・腎兪(膀胱経) 関元愈(膀胱経) ○次リョウ(膀胱経) 命門(督脈)
 手(内)・・・・・尺沢(肺経) 
 足(内)・・・・・陰谷(腎経) ○三陰交(脾経) 復瘤(腎経) 太衝(肝経)
   (外)・・・・・陽陵泉(胆経)
 足(背)・・・・・○太敦(肝経)
  (外側)・・・・然谷(腎経) ○隠白(脾経)


機能性子宮出血
 内分泌腺、主に卵巣の機能の障害に基づくものを機能性子宮出血といっている。しかし、直接の原因は卵巣にあっても、さらにその上位の視床下部―下垂体軸に機能失調があり、その結果卵巣に対する調節機能が混乱して卵胞ホルモンの過剰、あるいは エストロゲン作用の長時間の持続、あるいは黄体機能不全などをきたして子宮出血の原因となっているものが多い。
〈原因〉
 脳下垂体視床下部の機能障害が、卵巣特にエストロゲン生成機能を過度に刺激し、または調節不十分の結果として出血を起こしたり、あるいは卵巣が脳下垂体の性腺の刺激に対して反応しないことのために出血が起こると考えられる。
 私たちがここで機能性子宮出血と呼んでいるものの中には、排卵性のものと、無排卵性のものとがある。
(1)無排卵性機能性子宮出血……これは古くから、出血性メトロパチーといわれたものが含まれる。
(2)排卵性機能性子宮出血……これは過多月経、過長月経といわれるものである。過長月経といわれるものは、内膜の不規則な剥離がある。つまり内膜の剥離がのびて、不十分なものをいうが、原因はいまのところ定かではない。が、黄体形成、内膜分泌形が不十分なため、あるいは黄体の委縮が延長して、その機能の退行の結果であるとも考えられている。

〈治療〉
 無排卵性出血に対しては、エストロゲン、プロゲステロン療法などが行われ、また排卵性出血に対しては、プロゲステロン療法、エストロゲンとプロゲステロンの混合療法が試みられている。

〈針治療〉
 主として止血作用の薬剤の補助的手段として用いる。

*針刺点
 頭部・・・・・身柱(督脈)
 背面・・・・・腎兪(膀胱経) 関元愈(膀胱経) 次リョウ(膀胱経)
 腹部・・・・・中カン(任脈) 大巨(胃経)
 足(外)・・・・・○陽陵泉(胆経)
 足(内)・・・・・○三陰交(脾経)
 手・・・・・・・孔最(肺経)
 足(背)・・・・・○隠白(脾経) ○太敦(肝経)


自律神経失調症
 一般には自律神経失調症とは、体質的な自律神経の失調の上に、種々の因子が積みかさねられてできた一つの病態であると考えられている。しかし一方では個体全体の自律神経機能の歪みと疾患についても、自律神経失調症という名称も用いられており、果たして神経症なのか、純然たる身体疾患なのか、また別には精神身体医学的な病気なのか、必ずしもその定義は明確ではない。しかし筆者は冒頭の見解を正しいとし、精神身体症の一つと解釈している。

〈原因〉
 自律神経とは、意思とは無関係に、内臓すなわち胃腸、血管、心臓、子宮、膀胱などを支配し、その働きを調整する神経であるが、それは交感神経と副交換神経で成り立っている。この交感神経と副交換神経は互いに独立して働くものの、時として相互に変調をきたし、総括的な反応の偏位により、いわゆる自律神経症は引き起こされる。その誘因となるものに、生活環境、過労、季節的変化、各種疾患経過の影響などが考えられる。

〈症状〉
(1)全身的愁訴……全身的倦怠感、異和感、易疲労性、体重減少、盗汗、微熱。
(2)神経筋性愁訴……下肢倦怠、不眠、めまい、しびれ感、肩こり、背痛、腰痛、頭重、頭痛。
(3)心血管性愁訴……動悸、呼吸促迫、胸内苦悶、胸部圧迫感、浮腫。
(4)胃腸性愁訴……食欲不振、心窩部痛、悪心、便秘、下痢など。

〈治療〉
 心因性のものであれば、良好な医師患者関係の中で治療してゆくが、心身症のばあいであればトランキライザーのような薬剤が併用されている。

〈針治療〉
 個人の素因や体質を調べ、対症的に部位を決め施針してゆく。原則として全身治療。

*針刺点
 頭部・・・・・天柱(膀胱経) ○完骨(胆経)
 背面・・・・・○心兪(膀胱経) 天リョウ(三焦経) 次リョウ(膀胱経)
 手(内)・・・・・ゲキ門(心包経) 神門(心経)
 手(外)・・・・・三里(大腸経)
 足(外)・・・・・○血海(脾経) 三陰交(脾経) 太谿(腎経)


更年期障害
 更年期にはいり、卵巣機能の低下にともなうことによる健康上の障害を、一般的に更年期障害といっている。つまり比較的早期にその機能を失うよう運命づけられている卵巣の、その機能低下や脱落が、他の内分泌腺に一時的な混乱を与え、自律神経に影響をもたらした状態を、更年期障害とよんでいる。

〈原因〉
 卵巣自体に変性が起こってくることにより、それまで間脳や脳下垂体に密接に影響を及ぼしていた卵巣ホルモンが減少し、まず脳下垂体前葉はその抑制勢力がなくなったことを契機に、さかんにゴナドトロピンの生産をはじめる。続いてホルモンのバランスが崩れ、その他の内分泌腺、たとえば甲状腺、脾臓なども影響を受け、その機能に変調を起こす。前葉と密接な関係にある間脳も平静でいられるわけもなく、こうして自律神経のバランスに動揺が起きることになる。こうした混乱が種々に組み合わせられ、更年期障害が生まれてくると考えられる。

〈症状〉
(1)知覚異常、不眠症、偏頭痛、肩こり、心悸亢進、めまい、耳鳴りなど。
(2)やたらと神経質になったり、憂うつ症、健忘症になったりする。
(3)疲労感、関節痛、血圧の動揺、新陳代謝障害。
(4)食欲不振、便秘といった消化器障害、尿意頻数(特に夜間に頻繁)や、かゆみといった皮膚症状。
(5)子宮出血、膣内殺菌力が低下することによる膣炎など。

〈治療〉
 女性ホルモン、つまりエストロゲンの投与によるほかアンドロゲン療法や、男女両性混合ホルモン療法などもあり、対症療法のほか最近は有効な薬物療法を試みる例も少なくない。

〈針治療〉
 かなり長期にわたって、根気よく続ける必要がある。つまり急激な体内の変化を緩和せしめるという点で、針治療は効果的である。実際には他の薬剤療法と併用して対症的に用いることにより、効果がある。

*針刺点
 頭部・・・・・○天柱(膀胱経) 風門(膀胱経) ○心兪(膀胱経)
 手(内)・・・・・ゲキ門(心包経) 陽池(三焦経)
 足(内)・・・・・築賓(腎経) 復瘤(腎経) 太衝(肝経)


冷え症
 婦人の約半数は冷え性である。19歳以下の思春期と産後、そして、不妊症婦人や更年期に多い。季節は冬が圧倒的に多いが、四季を通じて冷えを訴える人も少なくない。夏でも毛糸の下着をはいている人も案外いる。冷える場所は腰40%、足28%、膝から下にかけて18%、手は5%という統計もある。

〈原因〉
 血管の運動神経の故障、強くちぢみすぎたり、ちぢまなくていいのに、ちぢんだり。皮膚の毛細管に血が通いにくくなるためと推定されている。しかし、自律神経の働きそのものがよくわかっていないのだから、この説明は気休めである。

〈症状〉
 月経のはじまる前後の年令と、なくなるころに多いし、性器の発育がおくれているひとにもよくみられるから、卵巣ホルモン療法は必ずしもきかないので、今は無効という説が強い。
 貧血の人に多いというので鉄などを飲ませるときもあるが、これも全部にあてはまるわけではない。ただ血管運動神経の失調説が有力なのは、同時に他の自律神経失調の症状が多いほど冷え症だからである。
 たとえば、めまい、立ちくらみ、汗かきがいっしょにあらわれることが多い。
 冷え性の人はアレルギー体質だという。骨盤内にアレルギー性の炎症が起こると、うっ血し、少しずつ器質的な変化も起こしているという。その人たちの血液を調べると、低血色素の貧血を示し、蛋白も減っている。
 一般には、はっきりした原因がわからないのに、からだのある一部だけが、程度も強く、時間も長く、冷たさを感じ、何となく調子がおかしいのを冷え症といっている。家庭の主婦と職業婦人の間にも差はないし、太っているとか、やせているとかにも無関係である。
 冷え性の人が風邪をひくときは九嶋教授らの研究によると、腰の冷え症の人は、まず腰のあたりから、ぞくぞくしてくると答えるのが98%、足の冷え症では、足から風邪をひくというのが91%。冷え症の冷える場所が、とくに寒さに弱いことは確かなようである。
 大言海によると「腰部ヨリ下ノヒユル病」とあり、また「冷性。貧血・神経衰弱ナドニ因リテ、手足・腰ナドノ冷ユルモノ。コノ性ノ人ハ、寝ツカレズト。コレ身体ノ虚弱、脂肪ノ不足、貧血、一般栄養不良ナドニ起ルトゾ」とある。
 腰や臀部にスースーと風が吹き込むように感じるというもの、膝がいつも冷たいというもの、手足や足裏が氷の中に入れたように冷たいというものなど、症状はさまざまである。
 現代医学ではこれに対する治療法がほとんど見当たらないが、針療法はこれに適応する場合が多い。

*針刺点
 足(外側)・・・・・三里(胃経) 大巨(胃経) ○大赫(腎経) ○腎兪(膀胱経) 大腸兪(膀胱経) ○次リョウ(膀胱経) 腰兪(督脈) ○血海(脾経) 梁丘(胃経) ○三陰交(脾経) 太衝(肝経) ○臨泣(胆経) 崑崙(膀胱経) 


帯下
 帯下(こしけ)とは女性性器管よりの分泌物をいうのであるが、通常これが異常に増量し、外陰部を潤して、不快感あるいは帯下感を起こす程度までに増量したのを帯下という。

〈原因〉
 帯下を大別して2種類あり、生理的分泌増加と、病的分泌の2つである。このうち病的分泌の原因として考えられるのは、性器の癌、その他の腫瘍、淋疾その他膣や子宮頸管の炎症、潰瘍、糜爛、創傷、原虫(トリコモナス)、カンジダ、膣内異物挿入(ペッサリウムなど)、膣内異物(タンポンなど)の刺激や腐敗などである。

〈症状〉
 子宮膣部にできた癌腫は、腐敗性肉汁状の帯下を出し、これを検鏡すれば癌細胞をみることもできる。このような特殊の例を別とすれば、帯下はその色状によって、逆に原因をつかむ手がかりともなりうる。
(1)白帯下……子宮体または頸内膜の分泌亢進期、膣、頸管の慢性炎症、子宮内膜増殖症などは、帯下が白濁するか淡黄色となるし、膣トリコモナス寄生の際には、乳白色で微細な泡沫の多い帯下カンジダ症は豆腐カス様帯下をみる。
(2)黄帯下……多核白血球が多量に混入したもので、黄いろ、膿様となる。急性淋疾などでは純膿性で、黄緑色を呈する。
(3)血性帯下……性器より少量の出血が帯下に混じるもので、性器出血と区別するのは出血量の差である。
 そのほか帯下はそれぞれ独特の臭気を放つ。

〈治療〉
 原因治療を第1とする。そのあと対症的に治療してゆく。

〈針治療〉
 生理的分泌が異常なばあいと、帯下が慢性化したとき針治療は思わぬ効果をあげることがあるが、そのほかのばあいでも、西洋医学と併用して用いると効果的である。

*針刺点
 背面・・・・・○肝兪(膀胱経) ○腎兪(膀胱経) ○次リョウ(膀胱経) 下リョウ(膀胱経) 志室(膀胱経) 小腸兪(膀胱経) ○曲泉(肝経)
 腹部・・・・・○大赫(腎経) 大巨(胃経)
 足(外)・・・・・○三里(胃経)
 手(内)・・・・・尺沢(肺経)
 足(内)・・・・・陰谷(腎経) ○血海(脾経) 復瘤(腎経) ○太衝(肝経)
 腹・・・・・・・帯脈(胆経) 曲骨(任脈) 窈漏(奇穴) 泉門(奇穴) 玉門頭(奇穴)
 (耳) 子宮 卵巣 内分泌 盆腔


膀胱炎
 とくに産婦人科外来で多く見かける膀胱炎をあげると、大腸菌などの感染により、膀胱が炎症を呈し、排尿痛、尿意頻発、排尿頻度を訴えることを一般に膀胱炎といっている。

〈原因と症状〉
(1)単純膀胱炎……大腸菌の感染で、軽度の発熱をともなう。一般には症状も軽く、排尿痛、尿意頻発、排尿頻数などがある。
(2)新婚膀胱炎……新婚婦人にしばしば単純膀胱炎を引き起こしやすいところから、この名称はつけられた。つまり性交による処女膜の損傷、膣壁、膀胱壁に加わる機械的刺激および局所の感染によりおこる。
(3)淋菌性膀胱炎……これは淋菌が尿道を経て膀胱へ侵入し、そこで激しい炎症を呈するもので、尿も強く混濁して膿尿となる。
(4)結核性膀胱炎……結核もしばしば婦人科疾患と合併する。排尿障害や膿尿が長く永続し、治療によって軽快しないばあいは、この結核性膀胱炎の疑いもある。
(5)膀胱三角部の炎症……婦人にはなはだ多い膀胱炎の一種で、とくに頸管炎に合併することが多い。主なる症状は尿意頻数と排尿週末痛であるが、膀胱鏡検査によると、三角部にしばしば顆粒状腫脹、小さい腫瘍、肉芽、静脈瘤などが認められることもある。

〈治療〉
 原因の明らかなものについては対因的療法をし、たとえば淋菌性膀胱炎にはペニシリン、クロロマイセチンなどといった抗生物質投与を試みる。こうした薬剤のほか、膀胱炎には、膀胱部(下腹部)の温湿布、懐炉をあてること、超短波照射などの方法もとられることがある。慢性症に対しては、1日1回2%の硼酸水、カメレオン水などで数回膀胱を洗浄する方法も試みられている。

〈針治療〉
 対症的、対因的な針治療を、西洋医学に併用し、ことに慢性的なものについて施針すると効果的である。

*針刺点
 背面・・・・・大腸兪(膀胱経) ○膀胱兪(膀胱経) 腎兪(膀胱経)
 腹部・・・・・○関元(任脈) 大横(脾経) 
 足(内)・・・・・三陰交(脾経) 中封(肝経) 然谷(腎経) ○太衝(肝経)
 腰部・・・・・会陽(膀胱経) 承扶(膀胱経) ○命門(督脈)

尿意頻数
産後の膀胱弛緩や子宮腫瘍による膀胱圧迫にもとづく尿意頻数。実際には産後の尿意頻数に試みて効果がある。
〈治療〉
*針刺点
 背・・・・・肝兪(膀胱経)
 腰・・・・・腎兪(膀胱経) ○次リョウ(膀胱経)
 腹・・・・・中カン(任脈) 水分(任脈) 中極(任脈) 
 足・・・・・曲泉(肝経) 陽陵泉(胆経) 築賓(腎経) 京骨(膀胱経) ○太衝(肝経)
 頭・・・・・○百会(督脈)   


外陰掻痒症
 外陰掻痒症とは、外陰部の掻痒感を訴えるものを主なる症状とする。

〈原因〉
(1)慢性の外陰清掻痒感では、慢性的なこしけ、あるいはアレルギー体質や糖尿病などが考えられる。
(2)トリコモナス、カンジタによるもの。
(3)自律神経失調によるもの。

〈症状〉
 激しい掻痒感で、特にベッドへはいったとき、あるいは歩行時など、体温があがったときに感ずる。自律神経失調によるばあいは、特に外陰部に病変を目で認めることはできない。こしけによるばあいは外陰部が湿潤で、汚れている。またトリコモナスやカンジタであh、豆腐のカス(カンジタ)や、石鹸の泡(トリコモナス)状のこしけも観察でき、また痛みを伴うことも多い。従って診断としては、尿の糖を調べ、トリコモナスやカンジタの検査をするということになる。

〈治療〉
 治療はその原因に応じて、それぞれの原因治療を行う。

〈針治療〉
 針治療は、上記の原因治療に合わせて、補足的に行われる。特に慢性化したものについて、補足的に行うとしばしば顕著な効果がみられるようである。

*針刺点
腹部・・・・・関元(任脈) 中極(任脈) ○曲骨(任脈) ○脾関(胃経)
背面・・・・・大腸兪(膀胱経) ○次りょう(膀胱経) 長強(督脈) 会陽(膀胱経)
手・・・・・・○曲池(大腸経) 合谷(大腸経)
足・・・・・・血海(脾経) 三里(胃経) ○窈漏(奇穴)


性交痛(会陰部の痛み)
 外来では、いわゆる抜去不能といった典型的な膣痙攣はまずないが、疼痛のため性交困難あるいは不可能といった悩みで相談にくる患者をみかける。

〈原因〉
 外陰部、膣入口部に病変があるばあい、および精神的心因性により起こる場合がある。前者では処女膜の肥厚、強靭、膣入口の狭少、あるいは潰瘍、炎症などで局部的に過敏となり、そのため性交時のときの激痛が刺激となり、その刺激が求心性に伝達され、さらに遠心性に運動神経を通って筋肉の緊張や痙攣を起こすと考えられる。これは真の意味における膣痙攣ではなく、偽膣痙(Vaginismus spurium)と呼ばれている。これに対し、後者では外陰膣口などに何ら病変がなく、膣痙を起こすのは、精神型といわれ、神経過敏の婦人、ヒステリー、あるいは精神病質の婦人に多くみられるものである。これは外陰部の過敏性とは全く無関係で、大膨皮質に支配されて、ある種の観念から精神的反射となって起こるものと考えられる。たとえばはじめての性交、妊娠の恐怖、疼痛に対する不安、性交に対する不潔感、嫌悪の情が潜在的観念となって起こる。つまり十分な性交に対する理解がなかったりしたために、その恐怖と不安が精神内部でふくれあがり、性交痛や緊張痙攣を導くことになる。

〈治療〉
 まず原因治療し、性交に対する理解を深めることからはじめる。

〈針治療〉
 局所の器質的疾患が除外される性交痛に試みられる。患者の精神的側面における対話は、このばあい大切なこととして強調されるべきである。針治療において、患者との意思疎通が重要であることは、いまさら言うまでもない。

*針刺点
陰部・・・・・・V点 玉門頭(奇穴) 長強(督脉)
腹部・・・・・・大赫(腎経) ○中極(任脈) ○章門(肝経) 中かん(任脈) 大巨(胃経)
菅面・・・・・・○次りょう(膀胱経) 中りょう(膀胱経) ○大衝(肝経)



子宮内膜炎
 病原菌が子宮膣内に侵入するときはまずその内膜を侵して、子宮内膜炎を起こす。これがさらに進んで子宮筋層を侵し、子宮筋層炎となったり、ついには子宮外のいわゆる骨盤腹膜炎へと発展する可能性もある。

〈原因〉
 病原菌の子宮腔内感染による。主なる病原菌として、連鎖球菌、淋菌、そのほかブドウ球菌、大腸菌、嫌気性菌などがあげられるが、分娩および流産後などに起こることが多い。

〈治療〉
 子宮の腫大、軟化、圧痛の検診、子宮内分泌物の性状およびその培養、または検鏡により化膿菌、あるいは淋菌を証明し、対症的な治療を行う。一般的には安静、下腹部に氷のうをあて、、局所処置はなるべく避ける。頸管の閉鎖があるときは、頸管を拡張して、分泌物の流出を十分にして、滞留を防ぐことも必要である。また子宮筋の収縮剤を与え、便通を整え、感受性のある抗生物質やサルファ剤を与える。

〈針治療〉
 炎症をおさえ、和痛するという意味において、西洋医学との併用は効果的である。

針刺点
背面・・・・・・肝兪(膀胱経) 腎兪(膀胱経) ○志室(膀胱経) 次りょう(膀胱経)
腹部・・・・・・中かん(任脈) 大巨(胃経) 中極(任脈) 帯脈(胆経) 曲骨(任脈)
足(内)・・・・・◎血海(脾経) 陽陵泉(胆経) 太谿(腎経) ○照海(腎経) ○三陰交(脾経)
足(外)・・・・・○三里(胃経)
腰部・・・・・・・膀胱兪(膀胱経)
足・・・・・・上巨虚(胃経) 下巨虚(胃経)
(耳)子宮 外生殖器 腎上腺、内分泌



乳房痛
 乳房痛とは乳房の疼痛という一つの症状名である。乳腺炎、乳腺症、乳汁分泌異常といった疾患の随伴症状としておこってくる。

1)乳腺炎
 乳腺炎というのは、乳腺の炎症性疾患をいうのであるが、ここでは主に産褥期の乳腺炎について述べる。

〈原因〉
 もともと乳腺炎が妊娠中に起こることは稀であり、産後の哺乳期にみられ、それも初産婦に特に多い。原因となる病菌は、黄色ブドウ球菌が多く、白色ブドウ球菌や連鎖球菌は少ない。またその感染原因は、乳房の皮膚や、悪露中の細菌、また新生児の口腔内の菌、細乳間にすでに存在する細菌などが深く侵入し、炎症を起こすものである。またそこで乳汁の排泄が障害されると、たまった乳汁は菌の発育に格好な栄養となり、さらに症状が悪化しやすくもなる。そのほか、リンパ道を伝って感染することもあり、これが比較的多いようである。つまり哺乳によって生じた乳頭のこまかな亀裂から菌が侵入し、リンパ管を経て、乳腺の間質内に侵入して炎症を起こす。

〈治療〉
 治療の目的は、炎症をすみやかに消失させ、膿瘍の形成を防ぎ、かつ授乳力維持を図ることにある。そのとき、
(1) 抗生物質の投与を早期に開始する。
(2) 必要とあれば切開療法をする。
(3) 炎症の乳房をあげ、氷のうをあてる。
 が、マッサージや搾乳は避ける。

〈針治療〉
 針治療のみにこだわらず、炎症の場合は早期に抗生物質の投与を試みることが肝要であり、針を併用することによる効果は大である。経験的には、早期であればあるほど、針による効果は大きく、また針のみによる治療も可能である。

*針刺点
背面 ○肺兪(膀胱経) ○天宗(小腸経) 肩井(胆経) 肝兪(膀胱経) 胆兪(膀胱経)
腹部・・・・・・欠盆(胃経) 屋翳(胃経) 天谿(脾経) 乳根(胃経) 極泉(心経) ○たん中(任脈)
(耳) 腎上腺、内分泌、枕、乳腺


2)乳腺症と乳房痛
この際、乳癌は除外されなければならない。
 疼痛部またはしこりの部分の浅刺
 胸部・・・壇中(任脈)胸骨正中線上で左右第4肋間の中央。
      中府(肺経)前胸壁の外上部で第2肋間の高さ。
      期門(肝経)乳頭線上で第9肋軟骨付着部下。
 背面・・・天宗(小腸経)肩甲棘下窩の中央で棘下筋部。
 足・・・・・太谿(腎経)足の内果の後側で後脛骨動脈博動部。
  (耳) 乳腺、枕、内分泌、腎上腺


不感症
 不感症というのは性欲はあり、性感もある程度はありながら、最後の頂点、すなわちオルガスムスだけを欠いているものと定義されている。この不感症に対して冷感症があるが、これは性交願望はあるものの、性交あるいは性的行為に際して快感が少ないか、それを全く欠くという点で区別される。

〈原因〉
 婦人のオルガスムスは複雑な因子に影響されるが、ないからといってただちに不感症というのは正しくない。真の不感症とはいかなる場所においても、いかなる方法を用いても、そしていまだかつて一度もオルガスムスを経験したことがないものをいうのであって、その原因として次のようなものがあげられる。
(1) 原発生不感症・・・・・外陰発育不全、膣入口狭小、処女膜の先天的奇形、処女膜強靭、処女膜過敏、外陰無毛症。
(2) 膣の異常・・・・・膣欠損症および奇型。
(3) 子宮の異常・・・・・子宮位置異常、子宮発育不全。
(4) 卵巣機能異常・・・・・月経困難症。
(5) 心因性・・・・・妊娠恐怖、性的罪悪感、愛のない結婚、心理的外傷など。

〈治療〉
 原因の改善がまず必要である。一般に男性ホルモンなど性ホルモンを投与したり、心理的には催眠術を用いたり、ときには高温膣洗浄法などを用いたりする。

〈針治療〉
 原因を確認した上で、針治療を施したり、併用したりする。

*針刺点
陰部・・・・・・(図中の各点)×印
背面・・・・○身柱(督脈) ○膈兪(膀胱経) 腎兪(膀胱経) 関元兪(膀胱経) ○次りょう(膀胱経) 下膠(膀胱経) ○長強(督脈)
腹部・・・・・○章門(肝経) 中かん(任脈) ○大赫(腎経) ○中極(任脈)
足(前面)・・・陰廉(肝経)
足(内)・・・○曲泉(肝経) 太敦(肝経)
足(外)・・・・三里(胃経)


貧血症
 一般に血液中の血色素量、赤血球数などが異常に減少した場合をいう。
 諸出血の際の失血の結果、または腸寄生虫、癌などの際にも起こる。皮膚や眼の結膜、口唇などの粘膜が蒼白色になり、疲労倦怠感があり、思考力減退、頭痛、めまい、耳鳴、肩こり、視力障害などをともない、また呼吸促迫、動悸、息切れを訴えやすくなる。その他、手足の冷えをともない、尿量が増加したりなどする。産婦人科領域では思春期、妊娠中、産後などにしばしばみかける。なお、冷え性を訴えてくる女性の背景にはその多くに貧血を認める。

〈治療〉
 鉄剤、ビタミンB12剤など薬剤治療と併用して長期(1ヵ月以上)にわたって継続治療を行う必要がある。

*針刺点
背・・・・・・心兪(膀胱経) ○肝兪(膀胱経)
腰・・・・・・○腎兪(膀胱経) 志室(膀胱経)
腹・・・・・・中かん(任脈) 気海(任脈)
手・・・・・・○曲池(大腸経)
足・・・・・・○足の三里(胃経) ○曲泉(肝経)
耳・・・・・・腎、肝、脾、小腸膈、卵巣、内分泌


じんましん
 とつぜん皮膚に掻痒感を覚え、掻くと局所に充血、浮腫をおこし、間もなく消える。皮膚の血管運動神経の障害で起こるが、種々の誘因(寒冷、温熱、機械的刺激、特定の食物など)が加わって発病するものと考えられている。
 治療発疹と同時に発熱、疼痛、嘔吐、下痢などをともなうこともある。

〈治療〉 
 慢性化したものに試みてしばしば効果をみることがある。

*針刺点
背・・・・・・肩井(胆経) ○肺兪(膀胱経) 脾兪(膀胱経)
腹・・・・・・中かん(任脈) 天枢(胃経) ◎肩ごう(大腸経) 
手・・・・・・○曲池(大腸経) 三里(大腸経)
足・・・・・・三里(胃経) ○地機(脾経)
耳・・・・・・神門、肺、枕、内分泌、腎上腺



頭痛
 産婦人科領域での頭痛はたとえば月経の随伴症状の一つとして、あるいは貧血、低血圧、更年期症候群の一症状として現われる。ほか、各種の炎症によってもひきおこされる。
 頭痛の詳細な分類は省くが、おおざっぱに分けると、産婦人科領域では、片頭痛を含めた血管性頭痛、症候性頭痛、心因性頭痛が対照になることが多い。これらにはハリを試みて著効をみることが少なくない。

〈治療〉
 *針刺点
   針はその原因が血管性であろうと、心因性のものであろうと、分類は
  ①頭全体が痛む、②頭頂部が痛む、③側頭部が痛む、④前頭部が痛む、⑤後頭部が痛む、⑥眉毛の下が痛む、といったふうに分けて治療したほうが便利である。

①全体が痛む場合
  ①百会(督) 足の三里(胃) 合谷(大腸経) 風池(胆) 陽陵泉(胆) 列欠(肺)

②頭頂部が痛む場合
  ①百会(督)  列欠(肺) 頭維(胃) 太衝(肝)

③側頭部が痛む場合
  ①百会(督) 頭維(胃) 天衝(胆) 太陽(奇穴)
  ②懸鐘(胆)

④前頭部が痛む場合
  ①上星(督) 百会(督) 印堂(奇穴) 列穴(肺) 合谷(大腸経) 太陽(奇穴)

⑤後頭部の痛み
  ①風池(胆) 百会(督) 昆侖(膀胱経) 列欠(肺) 脳空(胆)

⑥眉の下の痛み
  ①攅竹(膀胱経) 陽白(胆) 神庭(督脈) 糸竹空(三焦経)

頭・・・・・・百会(督脈)
頭・・・・・・風池(胆経)
頭・・・・・・上星(肺経)
頭・・・・・・頭維(胃経)
頭・・・・・・天衝(胆経)
頭・・・・・・脳空(胆経)
頭・・・・・・糸竹空(三焦経)
頭・・・・・・攅竹(膀胱経)
頭・・・・・・神庭(督脈)
手・・・・・・合谷(大腸経)
手・・・・・・列欠(肺経)
顔・・・・・・印堂(奇穴)
顔・・・・・・太陽(奇穴)
顔・・・・・・陽白(胆経)
足・・・・・・陽陵泉(胆経)
足・・・・・・足の三里(胃経)
足・・・・・・太衝(肝経)
足・・・・・・崑崙(膀胱経)


不眠
 更年期障害に限らず、女性はしばしば不眠を訴える。実際には心配しすぎたことの原因が多い。しかし、疼痛、掻痒、咳嗽、呼吸困難などのために睡眠がさまたげられて不眠となることもあるが、針は神経性不眠の治療の対象とされる。
 例えば実際には“ねつかれない”、“ねむりが浅い”、“夢をみて眼がさめやすい”、“翌日疲労倦怠感が強い”などといった訴えの患者に試みられる。

*針刺点
頸・・・・・・○風池(胆経)
顔・・・・・・客主人(胆経)
背・・・・・・心兪(膀胱経) ○膈兪(膀胱経) ○肝兪(膀胱経) 胆兪(膀胱経)
足・・・・・・○外丘(胆経) 築賓(腎経) 足三里(胃経)
足・・・・・・○三陰交(脾経)
手・・・・・・内関(心包経) ○心門(心経)
耳・・・・・・神門、腎心、枕

めまい
 内耳の迷路、小脳など身体の平衡を維持する器官や、これと大脳とを連絡する伝導路に障害がある場合にも起こるが、産婦人科領域では、貧血、低血圧、更年期障害、自律神経失調症の症状の一つとしてみられ、針は内耳、脳疾患が除外されるものに試みられる。

*針刺点
頭・・・・・・上星(督脈) ○完骨(胆経)
頸・・・・・・天柱(膀胱経)
背・・・・・・身柱(督脈) ○肝兪(膀胱経)
手・・・・・・外関 ○液門
足・・・・・・復溜(腎経) ○きょう谿(胆経)
頭・・・・・・○百会(督脈)
足・・・・・・足三里(胃経)
手・・・・・・合谷(大腸経)
手・・・・・・○神門(心経)


下痢
 婦人科外来で接する患者の下痢が多くは月経との関連性を忘れてはならない。実際多くは食事の不摂生、胃腸内の消化不良のために起こることが多い。急性・慢性の腸炎では、そのほとんどに下痢をともなうが、脹以外に原因がある場合も少なくない。例えば、感冒性下痢、その他精神性、神経性におこる下痢、アレルギーによるものなどがある。
 針は細菌感染を除き、とくに神経性下痢には有効である。申脈の温灸針は卓効がある。

*針刺点
頭・・・・・・顋会(任脈)
背・・・・・・脾兪(膀胱経)
背・・・・・・大腸兪(膀胱経)
腹・・・・・・中かん(任脈) ○天枢(胃経)
腹・・・・・・府舎(脾経)
足・・・・・・○梁丘(胃経)
足・・・・・・◎申脈(膀胱経)
足・・・・・・上巨虚(胃経)
手・・・・・・○孔最(肺経)
手・・・・・・○合谷(大腸経)


便秘
 産婦人科領域にみられる便秘は月経、妊娠分娩などと関連し、腸管に特別の変化がなくて起こる場合が多い。
 一般には脹筋の障害により脹の弛緩、麻痺を起こし、あるいは脹の痙攣が起こると常習的な便秘をきたす。
 腹部の圧重、膨満感のほか、頭痛、めまい、疲労感、悪心、嘔吐、不眠または嗜眠、心悸亢進、神経痛などを発するようになる。これらの症状を訴えるものを調べると、便秘をともなっていることが多い。
 便秘症の人の腹部を手で圧すると、多くは左腸骨窩の直腸やS字状結腸の付近に糞便のかたまりが触れるちょうど左府舎あたりである。そこに直刺(2~3cm)すると、下腹部から肛門にかけて針のひびきを感じる。森秀太郎氏の便通穴も常用しているが、なかなか効果がある。この穴は左腰部で腸骨の上縁のもっとも高いところの骨際に取穴し、やや下内方に向けて直刺し、下腹部にひびきを得るまで刺し進める。4~5cmの深さでひびきを感じる。
 (例) 左右府舎に直刺し(2~3cm)省啄をくり返し支講と照海に通電刺激を20分加える。その際気海に置針しておくと効果がある。

〈治療〉
*針刺点
背・・・・・・三焦兪(膀胱経) ○支溝(三焦経) ○大腸兪(膀胱経)
腹・・・・・・中かん(任脈) ○天枢(胃経) ○腹結(脾経) 気海(任脈) ○府舎(脾経)
足・・・・・・三里(胃経) 三陰交(脾経) 照海(腎経)


肩こり
 僧帽筋の緊張感、疼痛などが主となっている。しかし実際には、肩甲部にある他の筋の緊張感や疼痛も含まれている。骨盤うっ血の随伴症状として肩こりをみることも少なくない。産婦人科領域での肩こりの針治療は、内科、整形外科的疾患を除外した場合に試みられる。
 従って、実際には筋肉の疲労、精神的、肉体的疲労の後に起こる肩こりの症例が多い。

〈治療〉
*針刺点
頸・・・・・・◎風池(胆経) ○天柱(膀胱経)
背・・・・・・○肩井(胆経) ◎肩外兪(小腸経) ○肺兪(膀胱経) ◎膏盲(膀胱経) 巨骨(大腸経)
背・・・・・・膏盲(膀胱経)
手・・・・・・げき門(心包経)
背・・・・・・◎天宗(小腸経)
背・・・・・・膈兪(膀胱経) 脾兪(膀胱経) 
腰・・・・・・腎兪(膀胱経)
腹・・・・・・中かん(任脈) 天枢(胃経)
手・・・・・・曲池(大腸経) 尺沢(肺経)
足・・・・・・三里(胃経) 三陰交(脾経)

 
痔核
 肛門および直腸下部に分布している静脈の静脈瘤性拡張で、局所のうっ血がその起因となる。産科領域では妊娠中の外痔核の疼痛、とくに産後の痔核などの応急処置として試みてよい。
 初期には局所に圧迫、灼熱感があり、出血を起こす。やがて肛門の内外に結節(痔核)を生ずるようになる。
 内痔核が肛門外に脱出すると疼痛がはげしくなる。また外痔核は刺激をうけて炎症を起こし、疼痛を」ともなうようになりやすい。

〈治療〉
*針刺点
頭・・・・・・◎百会(督脈)
背・・・・・・風門(膀胱経) ○肺兪(膀胱経)
腰・・・・・・腎兪(膀胱経) 大腸兪(膀胱経) 下膠(膀胱経) ◎腰兪(督脈)
腹・・・・・・天枢(胃経)
手・・・・・・孔最(肺経)
足・・・・・・三里(胃経)
足・・・・・・上巨虚(胃経)
○疼痛の激しい時は
腰・・・・・・中膠(膀胱経) 下膠(膀胱経)
○出血の場合
手・・・・・・◎孔最(肺経)
足・・・・・・陽陵泉(胆経)


腰痛
 腰痛の頻度は高いが、実際には婦人科疾患以外の脊柱、骨盤の骨、関節、筋肉、筋膜、腱といった整形外科領域の疾患が原因となって、腰痛を訴えてくることが少なくない。従って、まず整形外科は診断を行なったあとで婦人科領域の面からの診察を行なうのが順序と考える。
 婦人科外来でみかける整形外科領域の疾患としては、側彎症腰仙移行椎、脊椎すべり症、椎間軟骨ヘルニア、骨粗鬆症黄、靭帯肥厚、カリエス、仙骨の異常前傾、などがあげられる。
 産婦人科領域での腰痛は子宮後屈、骨盤うっ血、子宮付属器小骨盤内の炎症や癒着、妊娠分娩による骨盤関節の弛緩などが考えられる。
〈治療〉
原因治療が第一である。その他対症治療として、ビタミンB1剤、B12剤、消炎鎮痛剤、筋弛緩剤などが投与される。

*針刺点
針の劇的な疼痛効果で、正常な関節や筋活動を回復させるというのが目的である。従って、治療は早期ほど効果的である。
◎腎兪(膀胱経) ◎志室(膀胱経) 大腸兪(膀胱経) 次りょう(膀胱経) 秩辺(膀胱経) 環跳(胆経) ○承扶(膀胱経) 殷門(膀胱経) ○承山(膀胱経) ○委中(膀胱経) 崑崙(膀胱経)


こむらがえり(腓腸筋痙攣)
 不意におこるふくらはぎの痙攣である。分娩中に下肢に力を入れ続けたり、力みすぎたりしたときにおこってくる。
〈治療〉
*針刺点
承山(膀胱経) 陽陵泉(胆経) 殷門(膀胱経)



産婦人科領域における常用奇穴
関寸:(子宮充血、子宮発育不全、月経不順)。
絶孕:(陣痛誘発)。
育門:子宮発育不全。
泉門:子宮発育不全、子宮前屈、子宮充血。
龍門:子宮発育不全、子宮充血、月経不順。
経中:子宮充血、子宮発育不全、骨盤うっ血。
子宮:子宮発育不全。
子戸:冷え性、骨盤うっ血。
胞門:冷え性、骨盤うっ血(腰痛をともなうもの)。
窈漏:陰部潰瘍、外陰掻痒。
GM点:陰部潰瘍、骨盤うっ血、不感症。
玉門頭:陰部潰瘍、外陰掻痒。


                                      


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